関係者各位

著作権に関する注意事項

菱田博俊
grosshundi13@yahoo.co.jp

平素、「音楽処方箋サイト」立ち上げにご協力頂き、ありがとうございます。
 利便性を考え、処理中、処理後の音楽に関する関連する情報を、このサイトにアップロードしております。閲覧は自由です。また、ダウンロードできない様になっていない情報については、ダウンロードして頂いても構いません。
 他方、このサイト内の全ての情報は、現在関係者限りになっています。また、全ての情報には、著作権が付随しています。どの情報も、関係者からその他の方に紹介、回覧等、開示される際には、関係する著作権者全員の許可が必要となります。
 あなた自身の著作権を守る為にも、各人のご協力の程お願いいたします。

令和5年5月29日


曲 名:Wsatminster Chimes
副 題:
作 詞:旧約聖書申命記より
作 曲:William Crotch

形態=管ベル独奏または女声独唱
編成=管ベル、または女性(Sp.)
形式=二部形式。
構成=たった4音程でできた名曲。

花音編曲版 ヘ長調 3/4 Moderato 60 1〜10小節目(12小節)

花音


Studio RAIよりこれから歌唱を録音される方へ
 最終的には、あなたの歌唱のみの音源となります。楽曲一覧の「Inst. ver」を聞きながら、歌唱を重ねて、その歌唱のみをWAVE形式で録音してお送りください。歌詞は2種類ありますので、2つの異なる版ができます。
 歌詞カードはありません。楽譜を参照して下さい。声は抑揚を余りつけすぎず、天からのお告げの様な雰囲気で歌唱して下さい。録音し直しは、2小節(四分音符?3+付点二分音符?1)単位で可能です。最も良いと思われる歌唱データだけをお送り頂いても良いですし、ご自身でどれが良いかを決められない場合には(曲全体または曲の一部について)複数の歌唱データをお送り頂いても構いません。その場合はこちらで選択させて頂きます。場合によってはつぎはぎさせて頂きます。

音域C4〜G4(MIDI音程番号)
管ベル版デモ音源(WAVE形式)
楽譜(pdf形式)A4×1頁
歌詞カード(pdf形式)
関連ナレーション(pdf形式)

花音・湯河原昭雄より皆さんへ
 音域が広いより狭い楽曲の方が、どなたにも口ずさんで貰える曲と言えます。そして音域が狭くても名曲はあります。ベートーヴェンの喜びの歌は下のソと、ドレミファソの6音だけを使って、第九交響曲の第四楽章24分を構成しています。さすがですね。ただ、このWestminster Chimesも見事です。たった4音で、和音も変えて起承転結を作っています。まるで四コマ漫画です。
 このチャイムは日本の小中学校で有名ですが、イギリスではBig Benの時報の音です。そしてその起源は、Cambridge大学の中央にある、Church of St. Mary the Great(大聖メアリー教会)の時報と言われています。1793年、この協会に新しい時計が設置された時、このチャイムが時報として採用されました。当時はCambridge ChimesあるいはCambridge quartersと呼ばれていました。作曲者は、諸説ありますが、当時10代だった音楽家William Crotch(1775-1847)と言う説が有力です。彼は、当時のCambridge大学音楽科教授John Randall(1715-1799)の助手をへて、大学のオルガニストになりました。
 この素晴らしい旋律は、ヘンデルのメサイア第3幕の冒頭に因んだという説もあります。あるいは、メサイアを聞いたCrotchの頭に、この旋律が残っていたのかもしれません。音楽は、どこからが盗用か判断が難しいところがありますが、この様に素敵な旋律が時と場所を越えて伝わる事は、あたかも人間のDNAが引き継がれる様な素敵な事だと思います。

Sai Y.より皆さんへ
 この旋律に歌詞を付けた人がいました。時は流れ1859年、LondonのWestminster宮殿(イギリス国会議事堂)に付随する時計塔Big Benが、時報を鳴らし始めました。その時、Cambridge Chimesが採用されました。そして、新たにWestminster Chimesと命名され、イギリスを象徴する旋律となりました。Big Benの時計室には、壁にこの旋律に当てられた歌詞が刻まれています。旧約聖書の申命記の文言が基になっているのだそうです。原文は楽譜にありますので、歌詞の日本語訳をここに記しましょう:
 全ての時を通して、主よ導き給え。汝の御力で、迷いは消え去ろう。
 他にも、幾つかの別の歌詞が存在しているとの話です。その内最も有名なものも、記しておきましょう:
 主よ、我らの神よ。汝よ導き給え。汝の助けにより、迷いは消え去ろう。

K子より皆さんへ
 この曲は、戦後日本に伝わりました。それまで、小中学校のチャイムとして、携帯鐘を鳴らしていました。しかし、これは警告鐘と音が似て言いて、戦争中の空襲をも連想させました。1950年、東京都大田区立第四中学校は、この音をWestminster Chimesにチャイムを変更しました。既に日本では、オルゴールや一部の産業機器でこのチャイムが使われていましたが、恐らくそれを聴いて良いと思われたでしょう。
 当時の先生が、4本の音源板を並べ、ハンマーを当てて鳴らす電気仕掛けの装置を作ったそうです。その装置は、今でも第四中学校で使われているとの事です。