NOBE Laboratory
My Opinion
2001 ACsystem


2001年度 「空気調和システム」講評
(これは受講生向けのメッセージです)

2001年1月10日に実施された1部建築学科3年「空気調和システム」の試験について講評する。

概評
 講義では空気調和システムの技術的な解説と建築を構成するサブシステムとして意義を中心に論を進めたが、前者の断片的な知識を後者の見地で如何に関連づけるかが重要な点であった。諸君の答案からはその端々に小生が伝えたかったことへの反応が見出され、意を強くした。しかし、試験時間をフルに使わずに白紙部分を残して退出した者も多く、与えられた条件下で最大限の努力を傾注しようとしないことへの反感を覚える。これは試験に限らず、何事にも共通する。また、論理的な記述能力に欠けた誤字だらけの回答も多数見られ、読書量の不足が懸念される。本を読むべし。


問1
 定められた字数で語句の説明をするという設問に対して、要領よく過不足のない回答を記入した者もいれば、全くの白紙状態の者も多く見受けられた。試験という状況においては何らかの文字が書き入れられていなくては採点のしようもない。中には想像力を駆使して奇想天外な説明を試みた回答もあったが、この努力は白紙答案よりも評価できる。正答率50%程度か。

問2
 何度か繰り返して板書した図であったが、自分でノートをとっていた者には容易な設問であったようだ。それでもまったく関連のない回答を記入していた者も散見され、講義に出席せずに試験を受けたことが明白であった。正答率60%程度。

問3
 予告問題でもあったため、正答率は高かった。読図の誤差や設計方針を鑑み、かなり広範囲の値を正解とした。ただし、大風量のダクト設計の原則を失念した回答も目立った。正答率70%程度。

問4
 かなり自由な設問だったので、大部分の者は高得点になった。ただし200字以内という指定のなかで、大幅に字数が少ない者やオーバーした者は構成力が不足と見た。正答率90%程度。


高得点者
石黒孝 上杉龍司 大谷浩司 新倉理恵子 樋口吾朗 山崎梨絵 山下哲平