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野部研公開ゼミ 「建築 vs. 設備」


「建築 vs. 設備」とはなにやら穏やかでない表題だが、別に対峙することを望んでいるのではない。前世紀の建築に纏わるあらゆるシステムは、プロフェッションを細分化した分業体制によって構築されていたという点は、万人が認めるところであろう。この考え方は現在も変わりがないばかりか、あまつさえ教育までもが細分化を指向しているやに思われる。今回の公開ゼミは、ゲストスピーカーに本学非常勤講師でもある建築家の棟尾聡先生を招き、我々の行く末は更なる細分化にあるのか、あるいは統合化による反撃の狼煙は上がるのか、といったあたりを小生や参加者とともに探ってみようという企画だ。先生は建築家の枠を大いに逸脱して(?)構造や設備にも造詣が深いので、機略に富んだ議論になるものと期待している。興味ある学生は参加されたし。

ということで企画した公開ゼミであるが、当日は大勢の熱心な学生諸君が参加してくれた。硬軟織り交ぜた話題は多岐にわたり、変幻自在の飛躍に多少面食らった向きもあるのではなかろうか。会場の熱気は別室における呑み会へと引き継がれ、それでも足りずに有志の諸君と場外乱闘へと発展した。棟尾先生と小生は、それでも足りずに下北沢、池袋と深夜の都内を縦横に駆けめぐり、液体燃料の過剰摂取で意識朦朧のうちに帰路に就いたらしい(詳細不明)。


ヒートアップした会場で記念撮影。(まだ素面)