NOBE Laboratory
My Opinion
2002 Setsubikeikaku


2002年度 「設備計画」講評
(これは受講生向けのメッセージです)

2002年1月24日に実施された1部建築学科2年「設備計画」の試験について講評する。

概評
講義は建築の全体像を把握するために必要な情報を中心に構成し、あえて細部には言及しなかったが、諸君の感想は如何であろうか。建築のデザインと技術は表裏一体であることを、まず理解する必要がある。建築は空間的・時間的あるいは経済的にも比較的スケールの大きな命題であり、それらの秩序を整合させるためには「コンセプト」という共通認識を必要とする。環境という視点はコンセプトに一つのバックボーンを付与するが、一方で安直な利用は危険である。深く考察されたし。

問1
100字以内という厳しい制限のなかで自由に記述する設問であったが、概ね期待したとおりの答案であった。少々やさし過ぎたか。(3)は全くお門違いの内容を滔々と論じた向きもあったが、楽しませていただいた。正答率80%程度か。

問2
他の講義でも触れているのか、これも正答率は高かった。いろいろ応用の利く切り口なので、今後活用していただきたい。これも正答率は80%程度。

問3
あえて制限を与えずに各自のアイデアを活かせる設問としたが、全く出来が悪かった。過半の答案では、日頃あまり建築に興味を持たずに漫然と眺めていることが図らずも露呈されてしまった。この設問には正答はないが、小生の採点では平均30%程度の感触。


高得点者
伊藤祐貴 菅野優子 岸野由梨 櫻井宏子 新保優樹 橋本正 平田美羽 山田雅之 中井猛史 松山太郎 山内康平