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2001年度 セミナー
「建築の意図を読みとる」

3年生の建築セミナーでは、「建築総体としての大局観」と「デザインと環境工学分野の関係」を把握することを目標として、毎週過酷な課題を受講生に課している。今までに次にあげる出題をしてみたが、学生諸君は苦しみながらも歓びを見出している(?)ようだ。

・「都市インフラに支えられる組み立て式住宅キット」 アイディアコンペ
・地球温暖化への反証の試み

第3弾は実際の建築物をノーヒントで自由に見学して感じたことをレポートにし、あとで設計者本人に登場願ってその意図とつきあわせてみる、という課題である。対象は今年度の日本建築学会賞及び作品選奨を受賞した東京国立博物館法隆寺宝物館とした。10月24日のセミナーには設計を担当された棟尾聡氏をお迎えして、セミナー生ひとりひとりが無謀にもご本人の前で意見を発表したあと、棟尾氏にスライドを使って解説いただいた。氏の建築に対する姿勢に大いに刺激を受けたセミナーであった。