NOBE Laboratory
My Opinion
Stance


教育や研究に臨むスタンス

建築とは元来慶び事であったと考えられます。しかし、近年は効率や経済性で語られることが多くなり、建築にまつわる歓びや楽しみが少なくなっていると思うのは、小生だけでしょうか。建築設備も然り。省エネルギー、省コストだけではなく、自転車や人力飛行機にも似た歓び、あるいはモラリティとでも表現すべき意義を語ることが必要です。世の中が経済を中心に動いているのは否めませんが、人がまとう環境を創り出す建築設備の分野においては、他にも不可欠な評価項目が多数あるようです。
私は独創志向が強い臍曲がりで、発想のユニークさや柔軟さを身上(?)としています。「人の行く裏に道あり花の山」などと云いますが、人の行かない方向に何があるのかを確かめずにはいられない損な性分です。しかし、興味のあることには自ずと力が入り、それなりの成果が必ず得られるものと信じております。就任後まだ間がありませんが、講義や卒論指導を通じて学生諸君の目が輝く瞬間に出会うと、教職の重責とその喜びの一部を垣間見た気がいたします。