阿部道彦 (工学院大学名誉教授・客員研究員・元工学院大学教授2000-2019)
 

 

工学院大学建築学部教授の阿部道彦先生におかれましては、平成三十一年三月末をもちまして、工学院大学を定年退職されることとなり、三月十六日に工学院大学・新宿キャンパスで最終講義を行われました。

阿部道彦先生は、北海道でお生まれになり、北海道大学で建築を学ばれた後に、1979年北海道立寒地建築研究所(現、北海道立総合研究機構 北方建築総合研究所)、1984年に建設省建築研究所(現、国立研究開発法人建築研究所)において、コンクリート用各種骨材の研究、コンクリートの耐久性に関する研究など数多くの研究に従事されました。

そして、現在のコンクリートにおける技術基盤を構築するために実施された国の総合技術開発プロジェクト(1985-87 コンクリート耐久性向上技術の開発)の実施をはじめ、国内外の政府機関および学協会において、コンクリート技術の発展と成果の普及に務められ、数多くの功績を残されました。  

2000年からは、工学院大学工学部建築都市デザイン学科・教授に着任された後、2011年には日本初の設立となる建築学部の建築学科・教授となり、19年間にわたり学生の教育・指導に従事されました。

今日まで数多くの卒業生の指導をされるとともに、コンクリート技術を中心とした材料施工分野における技術者・研究者を数多く輩出されました。