石田慎平
テーマ:
資源環境の保全を目指した副産微粉を導入するコンクリート材料の発展的利用にかんする研究

研究概要:
人間はライフサイクルを通じて大量の資源とエネルギーを様々な形で消費し,大量の廃棄物を排出し環境問題を生じさせている。国内の総物資投入量は2003年度で20億t程度でありその半分の10億t程度が建設材料として使用されている。今後,高度経済成長期に建設された建物の多くが使用限度を迎え,解体・除却されるため,解体コンクリート塊が大幅に増加する。再生骨材のJIS規格も制定されたが普及段階にあるわけではない。また,実際に再生骨材を製造すると再生粗骨材,再生細骨材以外に,セメント系微粒分が大量に発生し,再資源化の方法が提案されているものの1),2),3),最終処分場の残余量が逼迫した状況を踏まえると,問題は大きい。また砕石・砕砂についても製造時に発生する微粒分の扱いの問題はJIS規格の制定に伴い,更に重要な課題となっている。  本研究では,既往の研究1)をふまえ,コンクリートに混和する微粒分の拡大利用を図るために,セメント,微粒分などの各種材料要因を調整し,最終的にコンクリートのフレッシュ性状,力学特性,耐久性を評価し,構造用コンクリートのしての総合的な物性評価を行う。

研究業績:

石田真平,田村雅紀,資源環境の保全を目指した副産微粉を導入するコンクリート材料の発展的利用に関する研究,2009年度日本建築学会関東支部発表論文集,2010年3月


関東支部PDF