箕山敏彦
テーマ:
内装仕上げ壁紙のテクスチャーと色彩特性をふまえた趣向性と感覚値の官能検査による評価

研究概要:
日本に塩ビ壁紙が登場して30余年で、現在、その生産量は年間7億平方メートル弱、重量にするとおよそ20万トンに達します。意匠性、耐久性や施工性に優れ、燃えにくく、デザインもしやすいなど、その需要は全壁紙市場の約94%に達しています。数多くの長所を備える塩ビ壁紙は、快適な住まい、商業施設など生活空間を彩るインテリア素材、建物に欠く事はできない建設資材として、我々の生活の中の一部としてすっかり定着しているといっても過言ではなく、またリサイクルについても今注目が集まってきています。そこで、建物内装の印象に関する重要な要因の中の1つの内装仕上げ壁紙に着目した。内装仕上げ壁紙についでだが、選定から評価に至るまで、個人の嗜好性や主観が深く関係してくるもので、共通な尺度に基づき官能検査を行っていくものである。ここで、印象評価手法をとるのであるが、官能検査は、材料や物の良否を感覚によって評価しているため、個人差、感覚のむら、人による感覚のスケールの相違などが問題となるため容易ではない。 本研究では、大手企業の内装仕上げ材を対象に、テクスチャーと色彩特性の官能検査による評価をふまえて機能の種類、用途、ユーザーの求めるものを分析することを目的とする。
 

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