鍋内翔太
テーマ:
片引き試験による骨材回収型コンクリートの付着強度―すべり関係と補強効果の影響

研究概要:
現在、ストックメンテナンスの世紀といわれる中で、将来にわたる経済発展の基幹である建設資本の維持管理に必要な費用は膨大なものになると予想されており、耐久性や経済性・環境の面から無駄の無い最適な資源環境保全が必要とされている。しかし既存構造物の骨材回収型コンクリートは新規構造物に対する耐久設計に比べて,未だ十分な研究がなされているとは言えず材料の選択は経験に依存している部分が大きい。本論の目的は、油脂系表面改質処理骨材を用いたコンクリート(以下油脂系)が普通コンクリートと比較し、鉄筋片引き試験において十分な耐力、付着性状を有し、実用可能であるかの把握である。従って実際に骨材回収された構造物の構造耐力や耐久性に影響を与えると考えられる骨材回収の材料物性を測定し,さらにその物性をいかした解析を行い適材適所なリサイクルを明らかにする研究は,鉄筋コンクリート構造物の最適なストックメンテナンス方法を確立する事に大きく役立ち,これからの社会において環境面や安全面、更に経済の面からも非常に有用であると言える。
後輩へのメッセージ:
田村研は、コンクリート・木材・内外装・新素材などの材料だけでなく、環境・色彩などの分野も研究しています。なので、比較的自分以外の研究から得られるものも多い研究室だと思います。 また、阿部研の方々とも交流が深められるところも魅力です。先生方だけでなく院生や学部生が様々な相談にも乗ってくれるはずです。自分が感じる、研究室の雰囲気は「おとなしく、泥臭い」です。ただ、研究室はキレイなので安心してください。 将来、現場監督をするなら絶対コンクリートを練って研究したほうが良い!と阿部研の院生が言っていました。自分は施工管理をすることになっているので、未来の施工管理者希望の学生を歓迎します!!一緒に練りましょう!!