荒川 京平

テーマ: 未利用木材を有効利用した低圧縮型木片コンクリートの基礎物性評価

 

研究概要:

現在,日本では未利用木材の有効利用が求められている。未利用木材は大きく建設発生木材,製材工場等残材,間伐木材等の3つに分類することができる。現状において上記2つは90〜95%利用されているが,3つ目の間伐材等はほとんど利用されていない1)。また震災廃棄物を含む木質系チップ全体としての利用方法及び既往の研究2)3)における木片コンクリートの使用用途として見ても主に内装材料に限られている。そこで,未利用木材の使用用途を広げることで利用率を高め,CO2の固定化にも貢献できる建築材料を製造することができれば地球環境の保全及び震災復興に役立つものと考えられる。 この問題を解決できる一つの方法が低圧縮型木片コンクリートブロックの利用である。現在海外で使用されている低圧縮型木片コンクリートブロック(以下海外輸入ブロックとする)は炭素を固定化したまま木チップを利用でき,さらに構造用材料として外装使用できる等,多くのメリットがある。本研究では研究1で日本での使用についてヒアリング調査を行い,研究2及び研究3で海外輸入ブロック及び作製した低圧縮型木片コンクリートの基礎物性評価を行い比較した。

研究成果

1)荒川京平,田村雅紀:震災廃木材を含む未利用木材を有効利用した低圧縮型木片コンクリートの基礎物性評価,総合研究所・都市減災研究センター(UDM)研究報告書(平成24年度)

2)荒川京平,田村雅紀:未利用木材を有効利用した低圧縮型木片コンクリートの基礎物性評価,日本建築学会関東支部研究報告集,2013.3

 

自己アピール:

趣味…鳥人間コンテスト,剣道指導,飛行機政策,将棋,スーパー品だし