研究テーマ:
ペット共棲住空間の壁面における自然石調内装仕上げへの引掻き傷の物理特性と印象評価
本研究のペット共棲住空間の壁面における自然石調内装仕上げへの引掻き傷の物理特性と印象評価を考える上では
現在の日本では犬猫だけでも約2684万頭がペットとして飼われていることを把握する必要がある。この数字は65歳以上の高齢者の数と大差がなく、15歳未満の子供の総数を上回る程の数字となっている。また近年人とペットの共棲においてペット居住可マンションの増加に伴い、ペットの室内飼育が増加している。さらにペットと屋内で共棲することが増加している中、集合住宅の騒音における判例件数1)は重量床衝撃音と同列でペットの鳴き声が45件中6件と最も多くなっている。住居にはペットの鳴き声を防ぐとともに、ペットが過度のストレスを感じる音を防ぐ必要がある。
さらには近年のマンションの増加の影響などにより、室内飼育が急増加しているが、現在の住宅ではペットと人が共生していくには困難な点が多々あるのが現状である。
そこで本研究はペットのなかでも最も多く飼育されている「犬」に注目し、ペット共生住宅のQOL(Quality Of Life:生活の質)改善に関する仕上げ材の表面性状の調査やアンケート調査をし、続いて具体的な建材性能実験をひっかき傷の印象評価や物理的な特性を踏まえて行っていく。
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