片岡 功光(かたおかさん)



研究テーマ:

生物資源の再利用を目指した象糞由来の繊維モルタルの物性評価

研究概要:
現在、循環生物の廃棄物から建材に応用されていたり、本来廃棄されてしまう用途のない竹などの植物をフィブリル化(微細化)し、再構築することで建材に応用する研究が進んでいる。生物・植物は環境の定義として一部循環しているのに対して、動物はしていない。環境の定義を考えた時に、動物をうまく循環させる必要がある。循環のために再利用できる原料となる可能性があると考えられるのは、動物の糞と推測する。動物の糞は、廃棄物処理され、畑の肥料としての使い道があるものの、その他の活用方法は見出せていないのが現状である。動物から排泄される廃棄物に着目し、建材への応用できるかどうかの可否を考える。本研究では、原料となる糞が大量に入手可能で、原料として象の糞に着目し、象の糞から繊維を採取し、繊維モルタルとして活用できるか実験を行う。その上で壁材の下地材として活用できるかの物性評価を行う。

.まとめ  
日本の伝統芸能である、和紙の原料、作業工程を取り入れ、製品を作ることで、和紙が注目され、市場が大きくなる。多くの場合、動物の糞は廃棄処理されてしまい、その分 コストがかかり、それによって運営費が圧迫されてしまうと いうのが現状である。本来廃棄物として処理されてしまう動物の糞が建材になれば、新たな市場が生まれ、市場が大きく変わることが予想される。  そこで、動物の糞から抽出できる有機繊維を原料とし、引張強度を有した象糞繊維シートを開発することが、本研究の目的である。

特技・趣味:
現場作業,バイク

研究成果
片岡,田村,生物資源の再利用を目指した象糞由来の繊維モルタルの物性評価,日本建築学会関東支部
片岡,生物資源の再利用を目指した象糞由来の繊維モルタルの物性評価,工学院大学卒論