梅原 優(うめさん)



研究テーマ:

窯業系サイディングの資源循環と新たな再利用技術の開発

研究概要:
セメントに繊維質を加えることで薄いボードでも強度が得 られる窯業系サイディングは、施工が容易なこと、豊富なデ ザイン、優れた耐火性・耐久性により、現在、日本における 新設住宅の外壁素材のほとんどで用いられている。木造住宅の寿命が30 年と言われており、リフォームや解体などで、そ う遠くない将来に大量の窯業系サイディングの廃材が排出さ れることになる。しかし、窯業系サイディングの廃材は廃棄処分されており、有効な再利用方法が確立されていないのが 現状である。
そこで、窯業系サイディングのシェア、再利用の現状を調査、独自の再利用方法の考案で、資源循環、産業廃棄物の削減への貢献を目的として研究を行う。

窯業系サイディングを再生材料として扱うにあたり、現段階ではかなり細かいレベルの破砕状態にしなければならない状態である。これは実用化を考えると手間やコストがかかることが予想されるため、粗いレベルの破砕状態での利用や、効率の良い破砕方法などを検討する必要がある。
再生水和固化物に関しては強度を出すことが出来なかったため実用するのは難しいと思われる。
再生ガラス系材料の作成は出来たものの本研究で用いた設備では実用化は難しいと思われるが、本格的な設備で工業的 に生産を行えば実用可能であると言える。


特技・趣味:
クリントイーストウッド映画鑑賞、ドライブ ,秩父の山と語る

研究成果:
1)梅原優,田村雅紀,窯業系サイディングの資源循環を可能にする再生材の研究,2016年度日本建築学会関東支部研究報告集1,pp.225-228,2017.3
梅原優,窯業系サイディングの資源循環を可能にする再生材の研究,工学院大学卒論