研究概要:
近年のドローン経済参入により、建築界でも施工作業や検査法などの一つとしての多くの研究が行われている。その中で画像解析による損傷の検査方法に焦点を当てる。現状は、法的の定期的な外壁調査には仮設の足場が必要であり、時間と費用が否応に掛かってしまう。しかし、今後ドローンでの検査方法が法律に確立されることにより、半年〜3年の定期調査と竣工から10年の全面打診などに対して時間と経費の減少が見込める。
しかし、現在発表されている研究での代表的な問題点として、調査の時間短縮は確認できるが、解析に大半の時間が掛かり、結果としての成果はまだ出ていない。加えて、様々な条件下でのドローン調査の実施が未だに不十分で確実性に欠けている。
上記の内容を踏まえて本研究では、去年調査した工学院大学新宿キャンパスの画像解析と今年調査する損保ジャパン日本興亜本社ビルの画像解析結果を用いて現状で解析可能な範囲の分析と改善可能な部分の提案を行っていく。
研究の方法
調査対象 工学院大学新宿キャンパス(可視画像、赤外線画像、打診
調査データ 損保ジャパン日本興亜本社ビル(可視画像、他未定)『
実験方法
工学院大学新宿キャンパスの外壁タイルの画像解析と分析(可視画像、赤外線画像、打診調査データ
赤外線画像による損傷程度の調査
損保ジャパン日本興亜本社ビルのドローン調査のための計画書作成
ドローンによる損保ジャパン日本興亜本社ビルの損傷程度の調査実施
損保ジャパン日本興亜本社ビルのドローン画像の解析と分析
工学院大学新宿キャンパスと損保ジャパン日本興亜本社ビルの比較分析
研究成果
1)川村順平、田村雅紀、村上正浩、金山直司、新藤 敦,都市部の高層ビル街区におけるドローン外壁劣化度調査と評価システム,2018年度
日本建築学会関東支部研究報告集,CD-ROM, 2019.3
2)川村順平、田村雅紀、村上正浩、金山直司、新藤 敦,各種都市建築物の非構造部材における性能評価と機能継続に関する研究,都市高層ビルにおけるドローン外壁劣化度調査と評価システム工学院大学研究ブランディング事業,巨大都市・複合災害に対する建築・情報学融合によるエリア防災活動支援技術の開発と社会実装,成果報告書,2019.3
3)川村順平, 2018年度工学院大学ISDCプログラム選抜研究(フジタ) ドローンを活用した非接触方式による検査の判定基準の分析
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