研究概要:
研究背景
現在、住宅の内装仕上げ材では、価格が安く施工性の高い壁紙が主流となっている。一方で、よりよい住環境を求める声も多く存在する。特にペットと共に生活する場合、人とペットお互いが快適に暮らすためいっそう住環境に気をつける必要がある。
漆喰や珪藻土などの左官材料は脱臭・調湿などの効果があるとされ、高齢者向け住宅等で使用されるなど注目されている。
本研究では、漆喰を中心とした左官壁とクロスを中心とした乾式壁とを比較し数値として表すことで、住空間に及ぼす影響・効果を視覚化することを目的とする。また、実際の住宅でどのように使用されるかより具体的に考え、空間レベルでの評価も行う。これにらにより、商品として信頼できる数値を提示できるようになることができる。
研究の方法
使用材料
・下地 石膏ボード
・下塗り 乾燥型下塗り材,薄塗り用既調合石膏プラスター,現場調合石膏プラスター,厚塗り用既調合石膏プラスター
・仕上げ 珪藻土-内装薄塗材料L系,珪藻土-内装薄塗材料W系,粉角又漆喰,海藻糊漆喰,既調合漆喰,砂漆喰,塗装仕上げ,クロス
上記材料を組み合わせ、40種+αの試験体を用いて以下の試験を行う。
ペットを要因とした臭い除去試験,VOC除去試験,硬度試験
研究成果:
1)中村優斗、田村雅紀、鈴木 光、金巻とも子,左官材料を中心とした仕上げ壁の機能性評価 -その5 ペット共棲空間向け建材としてのにおい吸収性能-,2018年度
日本建築学会関東支部研究報告集,CD-ROM, 2019.3
2) 中村優斗、左官材料を中心とした仕上げ壁の機能性評価,2018年度
工学院大学卒業論文報告集,CD-ROM, 2019.3
3)中村優斗、田村雅紀、金巻とも子,左官材料を中心とした仕上げ壁の物性評価と機能展開 その6 表面形状および表面積による化学物質吸着率への影響,2020年度
日本建築学会関東支部研究報告集,CD-ROM, 2021.3
4)中村優斗、漆喰仕上げ壁における表面形状および表面積がVOC・臭い吸着性に与える影響,工学院大学修士論文,2021.3
5)中村優斗・田村雅紀・ 金巻とも子・ 石川隆司,左官材料を中心とした仕上げ壁の機能性評価 その7 表面形状および表面積が化学物質吸着に与える影響,2020年度日本建築学会学術講演梗概集,CD-ROM,
2020.9
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特技・趣味:
登山,スキー,スノボ,旅行,ボードゲーム,お酒,写真
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