研究概要:
1.研究の目的
文化財の虫害による被害範囲、被害の大きさをパンジットで超音波検査し、樹脂による補修・補強技術を開発することで、文化財建築の補修において大切な現状な部材を生かすことを可能にする。また、木造住宅においても、その技術を利用することで、住宅の建築寿命を伸ばすことができる。
2.研究の方法
文化財建築に用いられる木材(スギ、ヒノキ、マツ、ケヤキなど)穴をドリルで開けて、質量を減少させ、超音波伝達速度をパンジットで測定し、関係性を調査する。穴部分に樹脂を注入し、強度、超音波伝達速度を測定する。
3.想定される結論とその研究が果たす社会的貢献度木材の質量減少率と超音波伝達速度が反比例の関係を示し、超音波伝達速度によって、虫害状況の調査が可能となる。木造建築物の虫害状況を簡易的手法で調査できるようになれば、コストを削減できるようになり、回数を増やすことで早期発見と、早期対処が可能となる。
3.研究成果
1)原田勇輔,田村雅紀,劣化木材の非破壊性能評価手法と補修技術の検討,2019年度 日本建築学会関東支部研究報告集,CD-ROM,
2020.3
2)原田勇輔,劣化木材の非破壊性能評価手法と補修技術の検討,2019年度
工学院大学卒業論文,CD-ROM, 2020.3
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