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研究概要: 住宅に施工される窯業系サイディングの出荷は,70年代より漸進的に増加しており,現在の国内住宅ストックは約6,000万戸に及ぶ。国土交通省の令和4年の新築用着工数のうち、持家は約25万戸、分譲住宅は約26万戸、貸家は約35万戸と3:3:4の比率となっている(図1参照)。 そのうち,年間100万戸を下る量が住宅用で建設されており、持ち家・貸家・分譲などの約8割が,窯業系サイディングを外装に使用しており,近年は,比較的規模の大きい共同住宅(アパート等)にも使用されている。一方で,製品工場の端材は,セメント原料化する道筋が構築されてきたが,a)新設用プレカット工場での加工くず b)施工現場での切削くずなどが大量に排出されている。 本研究は,a),b)の排出量に着目し、専門工事業に対する新築住宅用窯業系サイディング端材量の実態調査により、建築用途・建物規模ごとで区別した排出量を調査・推計により、資源循環、さらにはSDGsを見据えた建築外装工事の仕組みを再構築することを目的とする。 2.研究の方法 新築住宅現場での、建築面積に対する想定外壁面積S1は、専門工事業者へのヒアリングにより図3のように (1)の式で表すことができる。このS1の精度を検証し、表1に示すS2〜S7の各部面積に関する値と、R4・R5の評価値を導出 し、最終的に端材量の推計を行う。 新築住宅現場においては、調査1と調査2で計2現場の調査を行った。調査1では、想定外壁面積S1と実外壁面積S4の誤差は4.64%、調査2ではC棟が2.41%、D棟が1.91%であり、現場処理における算定式正確率は95.4%であり、高い施工精度を有している。 3.想定される結論とその研究が果たす社会的貢献度 本研究により、以下の知見が得られた。 2)プレカット工場では現場カットに比べ無駄がないことから現場よりも端材量率が4.5%低い結果が出たと考えられる。また、端材から出隅作成を、メーカーの回収により結果の端の端材量率が見込まれる。 3)切削時の粉末端材量から、新築住宅建設時に毎年約2.8万t末端材が排出されていると考えられる。 4)窯業系サイディングの再資源化には、製品の原料化・セメント化に加え再生砕石がある。今後リサイクル量を増やすには、外壁のアスベスト含有の有無を明確にする必要がある。 5.研究成果 4) Hiwatashi, Tamura, Survey and Estimation of the Actual Amount of Scrap in Residential Ceramic Siding Processing Factories and On-Site Treatment ISAT-22,2023.10 5)樋渡、田村、新設住宅用窯業系サイディングの現場・プレカット施工の端材量実測調査・推計およびカスケード循環処理調査 2023年度 日本建築学会関東支部研究報告,2024.03 5)樋渡、新設住宅用窯業系サイディングの現場・プレカット施工の端材量実測調査・推計およびカスケード循環処理調査
工学院大学卒業論文,CD-ROM, 2023.3 |
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