担当: 木造土蔵漆喰仕上げ壁の浸透性アクリル樹脂を用いた外壁改修・剥落防止工事 | ||
実施: 2014年外壁改修(竣工:明治後期〜大正期) |
体制: 横手市増田町、工学院大学田村研(担当:4年錦見勇)、樹 |
場所: 秋田県横手市十文字中町(七日町商店街伝統的建物群地区) |
概要: 当建築は、明治後期から大正期より2003年まで営業をしていた増田町で最古の薬舗であり、市指定の文化財である。商店街通り側に店蔵が建ち、店蔵一階は土間であり、その奥に主屋と内蔵が繋がった長屋の形式といえ、中庭を隔てた奥には外蔵もある。今回の工事では、店蔵の側壁である木造土蔵漆喰仕上げ壁の剥離・剥落が生じ始めていたため、工学院大学の特許工法を自主利用し、側壁面全体に4孔/m2の間隔で漆喰面から荒壁面まで10cm程度の深さで緩やかな斜め角度での穿孔を施し、現地の中塗り土を浸透性アクリル樹脂と混和して粘度を上げた粘調性樹脂を、50cm程度の麻スサとともに穿孔内に浸透させた。続いて、表層漆喰部に到達した麻スサを放射状に既存漆喰面に付着固化させ、最終的に表層面の面外への剥落応力が内部アンカー孔に伝達することで剥落防止性が確保できるようにした。 |
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