物理学、成績評価


成績評価については,シラバスに記述されている式で行います。 次式の値が60点以上のとき合格とします。

評価点=A+R×B
A=期末試験の評点(100点満点)
B=講義期間中の予習課題,復習課題等の評点(25点満点)
R=1   (Aが35未満のとき)
R=[(100−A)/65]2    (Aが35以上のとき)
   なお,Bの評点の詳細については各クラスで説明する。

説明の前に

以下で,この評価基準について説明しますが,その前に基本的なことを 述べておきます。

大学における評価は5段階評価のような相対評価ではなく絶対評価です。 また,入試のように定員を超えた分を不合格とするような性質のものでも ありません。

大学における評価はカリキュラムの中に位置づけられている各科目の 内容をきちんと修得したかどうかを与えるものです。 仮にクラスの全員が内容を修得すれば全員が合格になって良いのです。

したがって,合格,不合格を問題にする態度は間違っています。 すべての科目において 目標とすべきは100点なのです。 100点を取れなかったということは,部分的にでもその科目の履修に 欠陥があったことを意味します。せっかく学費を払って勉学しているの ですから,100点を取れなかったことは自ら損をしたことになります。 また,上級学年の科目の履修に障害が発生することもあります。 上に示したように合格点の基準は60点ですが, 60点を目標とする考えは捨てて下さい。


評価の基準は試験の評点(A得点)です。下の図を見てください。

しかし,A得点が60点未満でも,B得点(予習や復習の課題)を加味して 合格評価を与えることにしました。B得点を上に示した式で加算します。 係数Rは,もともと,A得点は100点満点であり, 単純に加算すると合計点が100点を超えるために導入されました。 また,この係数Rは,平常きちんと努力して B得点を多くとった学生をより高く評価するように設定されています。

このためB得点を考慮し,合格の範囲が上の図のように拡大されます。

もちろん、A得点だけで合格の人も、総合評価点は上昇します。

A+Bが60以上なら合格と誤解をする人がいます。 (それなら125点満点となってしまいます。おかしい。)上の図に あるように, A+Bが60以上で合格というのは誤りです。

基本はあくまでも,試験のA得点が60以上が合格です。ただし,B得点により 上の図のように補正が与えられるということです。


まとめると次のようになります。

期末試験で60点以上が合格です。答案のできが悪かった場合は不合格です。

しかしながら,60点未満でも,60点に近い場合は, 課題等のB得点により合格となる可能性があります。

課題等のB得点が大きいほど,その可能性は大きくなります。