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  • 直噴SIエンジンにおける潤滑油と異常燃焼に関する研究

    概要

     直噴SIエンジンとは燃焼室内に燃焼しやすい混合気,高圧のガソリンを噴射し, 火花を飛ばして直接点火させるエンジンです.直噴SIエンジンは従来のエンジンと違い 火花を直接飛ばして点火するという性質上,エンジンの着火のタイミングの調整が 容易であるという利点があり,エンジンの最も燃焼効率の上がる時期で火花を飛ばせるので 燃焼効率が高いという利点があります.ガソリン直噴SI(火花点火:Spark Ignition) エンジンでは,Low Speed Pre-Ignition(以下,LSPI)という問題を抱えている.
     LSPIとは,ターボチャージャー付のエンジンで低速回転の時に下の図のように エンジン内でおきる異常な燃焼の原因となるものです.異常な燃焼とは ここではノッキングを指しており,ノッキングとは通常とは違うタイミングで燃焼室内に 火が付き引き起こされる爆発のことです.ノッキングが発生すると, ピストン内の圧力が大きく上昇してしまうため,エンジンが壊れてしまう恐れがあります. また,仕事を効率よく取り出せなくなります.自動車の燃費向上のためには, この異常燃焼のもとになっている原因を解明する必要があり, それによりLSPIを抑制するための研究をしています.
     LSPIの発生原因は諸説ありますが,私たちは ピストンリングクレビス部(ピストンとシリンダー壁の間)にあるエンジンオイルが ピストンリングによってかき上げられ,飛散したエンジンオイルの油滴が着火して 異常燃焼を起こすのではないかと考えています.

    異常燃焼


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