年間スケジュール


4月 新配属生歓迎会
基礎実験  小林先生誕生日
5月 安全講習&BBQ
研究テーマ決定
8月 前期中間報告会
暑気払い
オープンキャンパス
科学教室
9月 大学院入学試験
10月 オープンキャンパス
10月 応化ソフトボール大会
12月 修士1年・博士2年中間発表会
後期中間報告会
忘年会
1月 卒論・修論要旨提出
2月 修論発表会
卒論発表会
3月 卒業式・祝賀会



2019年化学グランプリでの実験紹介

化学グランプリの二次選考(「夢・化学-21」委員会・日本化学会主催・工学院大学 共催)が2019年の8月19日-20日に工学院大学八王子キャンパスにて開催されましたが、その際、当 有機高分子化学研究室も準備や監督、補助を担当し運営をサポートいたしました。 一次選考を突破した化学が非常に得意な全国の中・高校生が参加し、ハイレベルな実技選考に臨みました。参加者達は、実際に鈴木-宮浦カップリングを行い、観察された蛍光現象に関して考察する実験に取り組みましました。
この実験では、炭酸ナトリウムにより塩基としたアセトン/水混合溶液中にて、ジメチルアミノフェニルボロン酸とアセチル-5-ブロモチオフェンを鈴木-宮浦カップリングにより結合させ、蛍光分子を合成しました。
化学グランプリ2019 鈴木-宮浦カップリングによる蛍光を示すフェニルチオフェンの合成 工学院大学 ジメチルアミノフェニルボロン酸 アセチル-5-ブロモチオフェン 化学反応式
鈴木-宮浦カップリングによる蛍光を示すフェニルチオフェンの合成

この系にヘキサンを加え、良く振り混ぜることで、ヘキサン中へ蛍光分子を抽出しました。メタノールやアセトン、ジエチルエーテル、トルエンなど10種類の有機溶媒に蛍光分子を加え、それぞれに紫外線(UV)ライトを照射すると橙色から青紫色までの様々な色の蛍光が観察されました。このように、溶媒の極性の違いにより、蛍光や発色が変化する現象をソルバトクロミズムと言います。ちなみに、この実験で用いたUVライトはボタン電池式の物でしたが、実は暗記用のペンに付属のLEDライトで、100円ショップでも扱われている製品でした。
今後、どこかでこのような蛍光分子合成の実験教室を行うかもしれませんので、よろしくお願いします!
化学グランプリ2019 鈴木-宮浦カップリングによる蛍光を示すフェニルチオフェンの合成 工学院大学 ジメチルアミノフェニルボロン酸 アセチル-5-ブロモチオフェン ソルバトクロミズム Solvatochromism 蛍光の写真
写真:合成された分子を各種の有機溶媒に加えUVを照射した様子。溶媒により異なる色の蛍光を示します。


科学教室 実験テーマ

私たちの研究室では、「わくわくサイエンス祭 科学教室」で、毎年「液体ビー玉を作ろう」と「染物の化学」の実験を行っています。常連の子供たちもいるほど、人気の実験テーマです。きっと自由研究の参考にもなります!ぜひご参加ください!
日にち| 例年8月第4 土曜日と日曜日の2日間(残念ながら2020年は行われません。)
場所| 八王子キャンパス 4号館3階

液体ビー玉

水の雫がコロコロ転がってしまうという、不思議で楽しい実験です。

染物の化学

「多繊交繊布」という布を3色の染料に漬け、色の染まり方を比べます。染めた布はお持ち帰りできます。おまけの多繊交繊布を差し上げますので、身近な色素で染めてみてください!



アルバム

2019年度2018年度2017年度2016年度2015年度
2014年度2013年度