先進工学部 生命化学科 
生体機能化学研究室

研究内容

主な研究テーマ

コラーゲン産生とビタミンC
ナマココラーゲン線維による細胞隗形成    
コラーゲンによる細胞機能制御
 
ヘビ毒を用いた生体機能の解明
血管新生を制御する低分子化合物の開発
血栓症の分子機構の解明
 

研究内容紹介

生体内で細胞の周囲にあって細胞の機能の維持に必要な環境のことを細胞外マトリックスと呼んでいます。コラーゲンは細胞外マトリックスを構成する成分の一つです。ウシやナマコなど生物から種々のコラーゲンを取り出し、その利用法を開発しています。コラーゲンを基質として細胞を培養すれば、生体内の細胞環境を生体外に再現することができます。例えば、人工血管の作成へとつなげていきます。そうして体の組織や器官の構築原理を探っています。


ヘビ毒成分には細胞とコラーゲンをはじめとする細胞外マトリックスとの相互作用を調整するものがあります。このような成分の分子構造とその働きを解明し、細胞の機能を制御する方法を探ります。これらは健康の維持や疾病の治癒に役立てることができます。分子構造の解明は、TOF-MASS(飛行時間型質量分析機)を用いる分子量の精密測定や、エドマン分解法により、タンパク質のアミノ酸配列を決定することで行います。生体成分を化学の視点で解析することが必要です。