環境負荷削減貢献量評価手法研究会


目的と活動概要:

最近、日本化学工業協会の活動を始めとして、「製品の環境負荷排出削減貢献量」を計算する試みが各所でなされるようになってきた。主として、「現在存在する製品がなかりせば」と仮定して、その製品が存在することでなし得たCO2などの環境負荷排出の削減量を計算することが行われている。したがって、過去の環境負荷削減量を定量化する試みと考えられるが、その製品がない状態をどのように定義するかということなど、手法として不明確な点が多い。また、将来の環境負荷削減貢献量を計算することも行われているが、この場合には将来のシナリオ(ベースライン)をどのように設定するかという問題がある。

本研究会では、産業界における製品の環境負荷排出削減貢献量の計算の事例を収集し、その課題を抽出することで環境負荷削減貢献量に関する考え方を整理すると共に、評価手法としてのあるべき姿を考え、CO2排出削減貢献量の計算方法のガイダンスをとりまとめる。



活動計画:

研究会を2ヵ月に1回程度開催する。

研究会では以下の事項を検討する(予定)
製品のCO2排出削減貢献量の計算の実態調査
あるべき方法論の議論
ガイダンスのドラフティング
ガイダンスのドラフトを検討するワークショップの開催 他



主な研究会構成員:  
 
稲葉 敦  (工学院大学)
本下 晶晴 (産業技術総合研究所)他