工学院大学 生体生命情報研究室  [日本語] [English]

容量結合性電極による無拘束生体信号の計測・応用

 容量性結合電極は、下図のように生体−絶縁物−電極で構成されます。図中の点線の部分がコンデンサを形成していますので、交流信号を検出できます。この原理を利用すると心電図(ECG)、筋電図(EMG)、脳波(EEG)などを測定することができます。通常の電極と違って、電極ペーストを必要としませんので、ドライ電極とよばれます。



 しかし、コンデンサ部分の形状(絶縁物の厚さ、接触面積など)が変わると容量が変化し、計測したい信号にノイズとなって混入します。体動によって、このようなノイズが生じますので、ノイズから体動を検出することも可能です。本研究室では、この原理を応用した離着床の判定や褥瘡(じょくそう:床ずれのこと)予防技術について研究しています。

 また、呼吸によっても信号に変化が生じますので、回路を工夫することによって、心電図と呼吸の同時計測が可能になります。しかし、体動の影響も受けますので、呼吸の検出率が低くなってしまいます。そこで、体動が起きている区間を同定し、その影響を取り除くアルゴリズムについて研究しています。

 この研究テーマは東京電機大学 生体情報インタフェース研究室(植野研)との共同研究です。

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工学院大学工学部
電気電子工学科※
生体生命情報研究室
〒163-8677 新宿区西新宿1-24-2
wwc1059[at]ns.kogakuin.ac.jp
*[at] は @ に置換えてください。
※2017年度より電気システム工学科から名称変更

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