東北関東大震災 of 工学院大学 谷口研究室






工学院大学建築学部建築デザイン学科谷口研究室
Since : 2000-05-24 Last : 2013-06-28

イタリアから、がんばれ日本!


谷口研究室の皆さん、こんにちは。

みなさんの無事と、みなさんのご家族、ご友人、お知り合いが,せめて・・・今回の大震災に巻き込まれていないことを祈ります。不甲斐ない気持ちで見守るのみです。大震災の報道を、ネットを通じて常時見ています。犠牲者の数、行方不明者の数の膨大さにその恐怖を覚えます。いろいろな人の話から、東京方面でさえ恐ろしい瞬間だったことということで、なんとも東北方面の方々の恐怖は計り知れなかったことと思います。遠くにいて今回の大災害に何も力になれない私ですが、せめてできること・・・私の周囲のイタリア人が私に与えてくれている励ましをせめて伝えたいと思います。

FACEBOOK TWITTER CHATなどでご存知の方もいると思いますが、イタリア人を含め、多くの海外で日本人を賛辞する声が多くあがっています。日本の秩序正しさ、礼儀正しさ、逞しさ、他人を思いやる姿、団結する姿は、多くの人の心を打っています。。。地震が起こってから今日まで、何人もの人から私個人にも、日本人に敬意をはらいたい、素晴らしい国民だ、というメッセージを多くもらいました。テレビに映し出される被災地の惨状の中で、日本人は支給物をもらうために取り乱さず列をつくり、順番を待つ姿。誰も取り乱したり、文句を言って喧嘩になったりしていない。取り残されてしまった子供も老人、家族を失った人でさえ冷静に、現実向かい合おうとしている姿。

家も土地も家族も何もかも失った人が、生き残った人たちと協力し合って崩壊した町からひとりでも多くの人の救済する人たちの姿。。。また技術的なことですが、イタリアで2年前起こったラクイラ大震災はマグニチュード5程度で多くの街で建物が崩壊、300人の人の命が亡くなった辛い歴史があるわけですが、今回の地震はM9という強さだったというのに、建物などが地震で崩壊した参事は少なかった、という報道うけて、「イタリアでそれが起こった日には、イタリア全土が壊滅していたはず」と言っています。

更にそんな惨事に、世界のどこの国民が、日本人のようにマナーよく、協力し合い、また冷静に事態を受け止め、受け入れ、前向きにまた立ち上がろうとする根性を見せる国があることか。。。

日本人だという事が誇りであるべき、という声を何度もかけられました。私も日本人として生まれて誇りを感じています。残念ながら、日本は地震という自然環境の恐怖と常に向かい合ってきている国だからこそ、このような国民性・・・・他人を配慮する事の大事さ、協力して団結してこそより多くの実りがあることを信じ、実行できる国・・・・・耐えていく根性、我慢強さが根付いた国民になっているのかもしれません。今回の大震災で払った犠牲は、不幸にも過大ではありますが。。。過去の人もやはりこの大震災を経験し、全てを失い、多くの犠牲を払ってきましたが、それでもそこから、また立ち上がって、立て直して、希望を失わずにやってきたことこそが、今の日本である事を、私たちは今こそ思い出すことで、私たちの、みんなの勇気になることを信じたいと思います。

それから欧州が多く注目する原発についてですが、欧州では、原発の再安全確認、計画の見直しなどが緊急会議で議論されています。(残念ながらイタリアは見直ししない、という愚かな決定を出していますが・・・)今回の大震災は、今後世界の環境問題、エネルギー問題、原油問題に大きな影響を与える出来事になりそうです。日本国民をほめたたえる声の他方で、日本人は広島と長崎で大きな犠牲者が出た経験があるのにもかかわらずなぜ今も原発に頼り、大きな危険を負ってまでも核エネルギーに頼るのか、は理解できない、という声も上がっています。

はらった犠牲は大きいけれども、この惨事から世界全体が学ばなければならないと思います。そして、まさに日本が、地震国という運命を抱えながらも、膨大なエネルギー消費に対応するために原発を造り、それに依存している現代を、見直さなければならないのではないでしょうか。原油についても、現代においてはもはや経済至福のためのツールとなって、政治、国際問題を生みだすだけでなく、環境を破壊する大きな要因でしかないことを、理論だけでなく、実践で認識しなければならないでしょう。ただ他にどのような選択肢があるのかはわかりません。

欧州ではエコ資源・・・太陽と風のエネルギーの活用の方向で動いてはいますが、やはりそこにも急激で過剰な経済的目論見が企てられはじめていることが明らかになってきて、やや躊躇気味です。

日本の生活における便利さや安全が常に保たれているのは、もしかしたらこの膨大なエネルギー供給と消費が基盤にあるからかもしれません。今この大惨事を無念なりとも、学ぶ事があるとすれば、現代の過剰な電気エネルギー依存体質である日本の見直しではないでしょうか。。。もっとも、これについては、まだまだ救済を待つ人がいる状況、避難者の苦境、余震や放射能漏れ危機の恐怖に包まれた、今、話されるべきではないでしょうが、今後の課題である事は大きく間違ったことではないと思います。

今はひとりでも多くの人が助かる事を願うばかりです。マスメディアがもう少し、センチメンタルな映像を流すだけでなく、もっと被災者の人、救済を待つ人、色々な恐怖を抱える東京の莫大な人達にとって、有効な情報提供と報道をしてほしいと思います。

放射能漏れ修復に向かう人たちへ多大な勇気を称えたいと思います。海外にいる日本人は、当然実質の物質援助や救助活動ができない環境で色々相互CHATしながら、それ以外の方法やアイディアを探しています。資金援助は当然ですが、もっと現代の技術GPSやITを使ってできることがないか、励ます方法があるのかどうかのアイディアなどが飛び交っています。また日本から、海外の人ができる支援があれば、是非知らせてください。

私は私の大事な人にこのメッセージをまずは送ります。まだまだ不安と生活困難が続くと思いますが、身体ともに気をつけて、前向きに、がんばってください。
世界の多くの人が素晴らしい日本という国を応援しています。

橋本しのぶ

consulting architect Shinobu Hashimoto  Torino

http://www.hashinobu.com/