住宅建築
打ち水効果で涼を得る中庭を持つ車椅子の家(2005年11月竣工)
第一回バリアフリーコンペ優秀賞受賞(2006年10月)
新婚所帯の住宅である。この住まいは、下半身に障害を持つ若い主人と健常者である夫人の新居として計画された。昼間、夫人は車で出勤し、彼はこの自宅アトリエでガラス細工の仕事を行う。家事にも取り組み一般家庭の主婦の役割も彼が受け持つ。従って、1階内外のバリアフリーはもちろんだが、ホームエレベータも備え、2階を含めた全ての部屋へ車椅子で移動可能としている。外出は改造車を利用し自由に行動出来ることが、この家の配置計画を決定付けた。夫人の車を含め2台の駐車が最も簡単に、しかも天候に左右されること無くできることが条件である。中庭は玄関ホールの機能も持つ。このガラス張りの中庭へ一旦入り、室内に出入りする。ガラス屋根で中庭を閉鎖的にすれば、雨風には良いが、夏の暑さや室内の風通しなど問題となる。従って、中庭の床には開発中の「保水性土舗装材」を使用した。外部全面道路・歩道に敷地提供する形の駐車スペースには、床強度のある「保水性ブロック」を使用している。これら保水性の床材は、夏期の暑さを凌ぐのに大きな効果がある。
千歳船橋の家(2004年8月竣工)
延床面積26.32坪の狭小住宅でありながら、広さを感じ快適に生活ができるようコートハウスの提案を行っている。駐車場や玄関アプローチはバリアフリーで段差をなくし(上框の段差も30mm)、リビングから中庭の出入りもバリアフリーサッシを用いるなど、その工夫が随所に見られる。計画時には洗面とトイレを別にしていたが、高齢になってからの車椅子生活を見据えて、洗面とトイレを一体とする案に変更された。ローコスト住宅でありながら、IHクッキングヒーター、温水式床暖房、電気給湯器等などの設備機器のグレードは維持しつつオール電化を実現。過密な都市において広さを感じながら生活のできるコートハウスの魅力が十二分に発揮されている。
都市型二世帯の家(2002年3月竣工)
打ち合わせを繰り返し、特有の厳しい法規的な制限の中で、これからの新しい都市型の二世帯住宅提案を試みた。親世帯のある3階に中庭をもち、子世帯の住む2階とを中庭を介したガラスブロックによって緩やかにつないでいる。動線は各々のプライバシーを保ちつつも、視覚的にはお互いの存在を認識できるよう工夫を凝らしている。周囲は豊かな緑を携えているが、秋にはそれが大量の落ち葉をもたらすため、それらの処理をいかに行うかが設計のひとつのポイントとなった。何度も打合せを行い、大幅なプラン変更も行った末、ようやく完成へとこぎつけた。苦労した点も多かったが、それだけに完成したときの感動はひとしおであった。

万華鏡の家(1991年7月竣工)
「入間町(調布市)の家」は、訪問者が、閉鎖的な玄関から居間に入ると、鏡の効果で八倍の広さに見える「まちにわ」に圧倒される仕掛けだ。わずかな量の緑も八倍の量に変える「万華鏡」である。 この中庭見たさに訪問者は絶え間なく、近隣の人たちとの交流も活発だ。コートがこの家の存在感を内側から主張、「現代の町屋」として地域の小さな核にもなっている。




















