テーマ1 都市型建築の効果的な耐震補強・改修法の開発と推進

都市型住宅・マンション・公共建物、文化財建物、避難所となる体育館などの効率的な補強・改修・保全法、および活断層直上に建つ建物の大変形に対する減災対策法の実践的な提案を行なう予定です
○:小課題リーダー、 下線:学内研究協力者、 ( ):学外共同研究者、 (下線):学外研究協力者

■小課題 1.1) 首都圏直下地震・活断層等による強振動予測と超高層建物等の減災対策
担当者:○久田、山下(哲)、(吉村)

本研究の目的は、信頼性の高い強震動予測手法を開発・公開し、海溝型巨大地震、首都圏直下地震や立川断層帯など首都圏で想定される強震動予測を行い、超高層建物等の様々な減災対策の提言を行うことある。具体的には信頼性の高い強震動予測手法を得るため、同一の震源・地盤条件で様々な手法による結果を比較検討するためのベンチマークテストを実施し、M7以上の大規模な地殻内地震(活断層など)における地震の震源のモデル化と震源近傍の強震動特性の研究を行う。さらに首都圏直下地震と海溝型巨大地震による超高層建築の地震応答解析と制震補強効果の研究、高層建築館内における傷病者低減などの減災対策に関する研究(図を参照)を実施している。ここで得られた結果は小課題1.2以下に提供される予定である。 想定首都直下地震による立体フレームモデル(28階)の揺れと仮想オフィスの被害実験(上層階での大きな揺れと被害に注目。但し、建物の変位は10倍に拡大。長周期振動台での実験はNHKと独立行政法人建築研究所により実施されました)

■小課題 1.2) 鉄筋コンクリート造建築の効果的な耐震補強・改修法の開発と推進
担当者:○近藤、小野里、(加藤)、(塚本)、()、(大和)、(山本

■小課題 1.3) 体育館の耐震性能評価と補強法に関する研究
担当者:○山下(哲)

■小課題 1.4) 都市型木造建物・伝統木造建物の耐震診断・補強法の開発と推進
担当者:○後藤(治)、河合、(宮澤

近年の地震災害では、建築後の年数を経た古い木造の建物に多くの  被害が発生している。そのなかには歴史的建築物も含まれており、  被害の結果その価値が顧みられないまま取り壊されたものもある。  本課題では、そうした事態を未然に防ぐために、都市にある古い木  造建物の耐震診断や補強を容易に行う方法の研究開発を行う。