平常運行スタート
Feb 17, 2022
こんにちは.北山です.4月に入り,講義も始まり,北山研もようやく平常運行を開始して一週間が立ちました.なるべく学生は分散して来ましょうということで,各自1週間に1回研究室に来て,その時に研究MTGを実施するという形で行っていくことにしました.
発表者だけ対面で,それ以外は遠隔って形ではありますが,実に1年ぶりに対面で議論しました.喋りやすさは圧倒的に対面のほうが良くて,相手の反応の空気感を得つつ喋れるっていうのは良いなと噛み締めていました.それでも,普段ならホワイトボードに書いて説明するなってときでも,口だけで説明してしまい,カンが戻ってきてない感じがします.やっぱりイメージは視覚化しないと伝わりにくいので,遠隔の人を置いてけぼりにする可能性がありますが,積極的にホワイトボード使って行きたいと思います.
先週くらいに3年生の研究室調査期間があって,そのときに「この研究室で学ぶことはどんな仕事に活かせますか?」みたいなことを聞かれて,すごく悩んでしまいました.あんまりそんなこと考えたことなかったなぁと.多分,データベースエンジニアや,アプリ開発者に寄る技能が中心にはなると思いますが,卒論や修論で学ぶことは主に「問題解決」「第三者が理解できる文書作成」「再現可能な検証方法」 など,割と汎用的な技能で,それをそんな味付けで提供するか?っていうのが,教育機関としての研究室,単位としての卒業研究だと思っています.その意味では,「どんな仕事に就こうが,一般的に通用する能力を身に着けて活躍できるようにします」というのが,適切な答えだったのかもなぁ.うっかり「一般論としてSEやSIerに就職する学生が多いけど,研究室の内容と関係なく,行きたいところに行って活躍してますよ」みたいに答えてしまいました.
さて,今週の勉強会は「トピック理解のためのより貪欲な情報探索を促進する問いかけ文の提示」「価値観に基づく情報推薦におけるレビュー分析の利用可能性に関する検討」「ソーシャルノベルティのある動画の発見手法の提案」と,論文紹介3連発でした.研究テーマの議論が技術的な内容に入ってきたら,もう少し古典的なアルゴリズムの勉強が増えても良いかもですが,今の時期は論文を読んで「研究とはなんぞ?」ってイメージを膨らましてもらうほうがいいかもですね.現状のやり方は本の内容の紹介をするメリットが薄いので,枠組みは少し考え直してもいいかもしれません.
今週は私からも「LaTex講習会」ってことで,Texを書く環境の説明,実際に書いてみるってことをやりました.今年は,前期のうちからある程度書いてもらうことで,研究の全体像をみんなで把握して,共有しながら研究MTGできたらいいなと考えています.これも初の試みなので,うまくいくかわかりませんが.うまくいきますように.
では,今日はこのくらいで.ではでは.