オンライン環境が主軸な研究室活動
Feb 17, 2022
こんにちは.北山です.月イチ投稿はのんびりしてていいですね.3年生はそろそろ配属研究室について調べ始める時期でもあるので,ここらでコロナ禍における北山研の研究室活動についてまとめておこうと思います.
今年度の半年間は「自然発生していたであろう研究コミュニケーションの激減」をどう補おうか?がテーマだったように思います.ある意味,昨年の後期に諦めてしまったことへの再挑戦でもあったと思います.
取組その1:全員が参加する研究ミーティングで,北山は発言せず,学生のみで議論する.
取組その2:研究テーマに無関係にペアを固定で作り,定期的にテーマを交換して発表する.
取組その3:上記とは別に学生と北山が個別に相談する研究ミーティングを設定する.
取組その4:研究室として固定の勉強メニューは設定せず,各自学びたいものを持ち寄る.
取組1の狙いは,そのまま,学生間での議論の機会を設定することです.物理的な空間に集まっていれば,雑談から,「最近どんなことしてるの?」とかの研究の話が生まれていたように思います.全然形式や雰囲気が違うので,直接その代わりにはならないですが,機会は用意しようとお言うことです.なんとなく僕はオブザーバとして参加することにしたのですが,教員が参加していると,ちょっと真面目寄りの議論になりがちで,よもすると沈黙も多くなってしまうデメリットがあるように感じました.もう少しざっくばらんに喋れる雰囲気で,実施報告だけ書いてもらう形でも良かったかもしれません.後期はそれに近しい形にしてもいいですね.
取組2の狙いは,取り組み1よりも強固な物を少人数で発生させられないか,ということでした.こっちはこっちでペアの相性やそれぞれのやり方の差でうまく行ったところもあれば,うまく行かなかったところもあるという普通の感想になってしまいますが,それでも「孤独な戦い」になりがちな,個別テーマと遠隔環境の食い合わせの悪さを少しは補ったんじゃないかと信じています...
取組3は,1と2には教員が関与するところがないので,関与するならガッツリやろうということですね.ただ,1人30~45分を10人とやるので,トータル5時間~7.5時間必要とするのがデメリットですかね.ただ,やったかいはあって,前期の進みとしては,例年以上じゃないのかなぁと感じています.もちろん,個々の学生の頑張りがあってのことで,取り組みだけの効果ではないですが.後期に関しては,3年生も加えてこの体制をやると,約18人と倍増しちゃうので,やり方は考えないとだめですね.
取組4については,僕から「これを学ぼうね」って,後々必要になるものを提示すると,そのときには「なぜこれを学ばないと行けないのか?」というモチベーションの問題がどうしても起こる.というのを以前から感じていました.オンライン環境では,モチベーションのほうが実益よりも優先されないとしんどそう,と感じていたので,内発的動機に任せることにしよう.というのが狙いでした.結果的には「論文紹介」だらけになってしまいましたが,「論文紹介」という枠があって,そのために論文を選ぶ,よりも「論文紹介をする」ところから発表者が選んでいる分,モチベーションは高かったんじゃないかと思います.
さてこれを踏まえて,後期にはセミナー生も含めた取り組みを考えていく必要があるのですが,まずは最低限の「同学年でのコミュニケーションの維持」を主軸に,「研究室としてのコミュニケーションの増大」を目指すって感じで進めたいと思います.去年は,前者 < 後者でうまく行ってない箇所が多かったように思うので,今年は前者 > 後者になるようにという感じでしょうか.
そんな感じで,オンライン環境における研究室の雰囲気をお伝えしましたが,いかがでしたでしょうか?では,今月はこのくらいで,ではでは.