誰も教えてなくてもそれなりに学ぶもの
Feb 17, 2022
こんにちは.北山です.コロナ禍の話題ばっかりで申し訳ないなと思うけど,気づきがあるのはそっち方面が多いので,ご容赦ください.今回は「誰も教えてなくてもそれなりに学ぶもの」ってことで2つほど遭遇した事例を紹介したいと思います.
その1:ダウンロードフォルダにすべてのファイルが入っている
僕も割とダウンロードフォルダに置きっぱ側の人間であることを前置きしておきます.ただこれは,ダウンロードフォルダ = 一時フォルダ であるという認識のもと,そのうち削除するものが置き去りにされるという形です.定期的に一掃されます.
この話はそうではなくて,講義用のファイルなど,おそらく今後も必要であろう永続的なものをすべてダウンロードフォルダに入れる運用をしているというのが一定数いそうだ.という話です.デスクトップ検索の発達の末,フォルダという概念がなくなったという素晴らしい話ではなく,なんとなく,そもそも「フォルダ分けして整理する」という概念に乏しいんじゃないのかな?という気がしています.
なんでこうなるの?ということを考えたときに,「アプリケーションごとに履歴的な機能があるので,最近開いたファイルはアプリケーション側からアクセスできる.」「スマホ文化なのでダウンロードしたファイルがそもそもどこに行っているのかわからない」「ダウンロード直後にブラウザに出てくる開く方法しか知らない」などが大きそうな要因だろうなと思います.
それに加えて,コロナ禍に入って「他人のPC操作を目にする機会」が激減しているのも一因なのかなぁと思いました.そういう,ちょっとした情報共有から,ファイルの整理を学んでいったりということもあるように思いました.こういう「学ぶモチベーションが低い」「教えるモチベーションも低い」けど,「ちゃんとできるといろいろなことの下地になる」ということを自然と学ぶ機会って,物理的な偶発性が生んでるのであって,能動的に動かないと何もできないオンラインの世界では,うまく機能しないものなのかなぁって思いました.
その2:キーボードのキーの呼び名がわからない
こちらも知っていればどうってこと無いんですが,* とか : とかの読み方がわからないって人も結構いるなぁって感じました.これって,一人で作業している分には読み方がわからなくて困らないし,他の人に指示をするのでも「:」の読みがわからなくても,「キーボードの【け】を押して」って言うので事足りたりするので,「困る」経験が少ないのかもしれません.
それでも,複数人で作業を頻繁にしていると,「コロンを入力して」って言う人と当たる機会はそれなりにあって,そうこうしているうちに自然と学んで行くものなのかなぁって気がします.こちらもコロナ禍で,そういう機会も結構減っているのも一因かもしれないなぁって気はしました.
ただ,どっちかと言うと,オンラインで入力指示をするときに嫌でも音声で伝えるので,それで伝わらないケースが目立つようになったってだけな気もします.物理的環境だと「伝わらないな」って思ったら,指差しするとか呼び名を使わない解決が結構あったので,気にならなかったという可能性もあります.
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ということで,わざわざ自分から調べたりしないし,講義とかいう形で教えたりはしないけど,自然と身についているといいのになぁってことを紹介しました.この手のことは割と物理空間でたまたま接触することから身につけることが多い気がしています.アフターコロナとなっても,オンラインでの学習は積極的に併用することになると思いますが,講義で教えること以外の「他者との接触で身につくちょっとしたこと」を意識して色々設計できるといいんだろうなぁって思っています.ではでは,今日はこのあたりで.