DEIM2022参加報告(聴講者編)
Apr 12, 2022
こんにちは.北山です.今回は,2022年2月27日から3月2日にオンラインで開催されたDEIM2022の参加報告をしたいと思います.聴講編と発表編の2つに分けてお送りします.今日は聴講編ということで,北山研からは3年生が聴講のみの参加をしてきました.みんなから感想をもらっているので,それを紹介&ツッコミを入れながらお送りいたします.
今回、様々な研究発表を聞き、自分の研究観や専門に取り組む分野などを見つめ直すいい機会になりました。 自分の知らない既存研究やデータセット、自分では思いつかないような手法、着眼点など、多くの知識を得ることができました。発表の中には「自分だったらこうする」というような別手法や反証が思いつくものもあり、聴講者を引き付けるためには、一つの考えに固執せず、より多面的に考えることが重要であると感じました。
3年生は,研究活動としては10月頭くらいから始めて,12月くらいに一度まとめて中間報告をしています.なんとなくの研究テーマが浮かびつつ,アイディアを練っている段階という感じです.色々な発表を聞く中で,「自分ならこうする」って視点をもって聞けたのは先行して研究について考えていたからだと思います.
DEIM2022に参加し、沢山の発表を聞けてすごく楽しかったです。観光情報のセッションでは観光スポットのデータの取得方法など為になる情報が聞けて良かったです。また、観光スポットの写真に着目するといった自分では思いつかない手法があり、大変興味深かったです。今後、自分の研究をする上で今回聞いたこと、学んだことが活かせるように頑張ります。
セッション分けがされているので,興味のある内容を浴びれるというのは大きな経験だったようですね.興味の沸いた研究は,その論文を読んだり,関連研究を追いかけることで,さらに深掘りできるので,そういうインデックスとして利用できると良いですね.
様々な研究を拝見することで、実際の研究イメージが持てるとともに、自分自身の興味のある分野について目星が付いた。また、全体を通して感じたこととして、研究のゴールを明確に定めることが重要なのだと感じた。システム一つとっても、そのシステムを実現させ評価するところまで行うのか、そもそもそのシステムに導入しようと思っている技術について評価するのかでは行うことも全く異なるわけで、研究の途中で自分の目的を見失わないためにも、ゴールを定めることは重要であると多くの研究発表を見ていて感じた。
研究のゴールと論文としての着地は往々にして異なるものです.完成した研究を発表できるとは限らず,投稿の締め切りに合わせて着地させるというのが現実です.ただ,無理やり着地させた場合でも,その先を見据えておかないと,主張したいことがぶれてしまうので,僕も気をつけたいところです.
個人的に興味を持ったのはE21-2の「単語の頻度と意味に基づいたコミックに関するテキスト情報源の特性分析」という研究テーマです。こちらの研究ではこれまで研究者の裁量に委ねられていたコンテンツ研究における情報源選択を定量的に評価することで、分析対象に応じた情報源選択を行うための実験・分析をされていて、「今後の研究のための研究」という点において非常に有意義な研究だと思いました。オンライン上での開催となりましたが、oViceの仮想空間上での質疑応答はユニークで刺激ある体験でした。来年度の開催を楽しみにしています。
DEIM2022では,oViceというスペーシャルチャットと呼ばれるサービスを使って質疑を行っていました.oViceは一時期研究室でも導入していたサービスですね.普段の質疑とは違って,フランクに深いところまで議論できるというのは発表者に大きなメリットだったと思います.聴講者としては,もう少し議論の共有ができるとなおよしなのですが,それは高望みでしょう.それでも個人レベルではとことん話ができたのでよかったと思います.
今回参加させていただいたことで自らの研究テーマを深堀りすることが出来たと考えています。実際の研究をお聞きしてこれからの研究の想像を膨らませることが出来ました。 オンラインだったため参加しやすかったのですが、気になった研究をしていた方とお話が出来ませんでした。次回参加出来る時は対面で色々な話をお聞きしたいです。
工夫の凝らされた会議の運用だったと思いますが,コミュニケーションのハードルはやっぱり高いなぁと感じました.顔見知りなら物理的にあえば自然とあいさつと雑談が起こりますが,オンラインだとどちらかに積極的に話しかける動機が必要になりますね.また,知り合いになる機会というのもグッとハードルが高くなってしまった印象です.来年度は何かの会議には対面で参加したいものですね.
今回DEIM2022に参加して感じたことは着目点が少し変わることで全く違った研究内容になることです。災害・地球環境・エネルギーに関するセッションでは行動促進ツイートに着目した方が複数名いましたが、一方は行動促進ツイートの中でも有用な情報を分類・分析されていて、もう一方は被災者の感情について分析されていました。着目した点は似ているけれどさらに深く着目することで全く違う研究内容になっていて非常に興味深かったです。
「研究テーマが被っている」と研究の初期段階でいう学生も多いのですが,観点が違えば異なる研究テーマになっていくものなのです.そういう視点を今の時期に持てたのは大きな収穫だったと思います.研究テーマは抽象レベルでは共通点だらけに見えるけど,具体レベルまで考えると全然異なるというのはよくあります.アイディアは,ぼんやりではなく,具体的に考えていきましょう.
今回DEIM2022に参加させていただき、自分自身の研究テーマについて考えるきっかけになりました。 様々な発表を聞くことで、自分では気づくことのできなかった物事への着眼点や捉え方について発見があり、大変興味深い内容でした。 今回得た考え方を活かして今後も様々な研究に触れ、自分自身の研究に反映させたいと考えています。
今回,1つ以上のセッションに参加するという縛りだけ与えたので,各自がどのくらい聴講したのかわかりませんが,それでも聞いた発表に関して触発される面は少なからずあったようで,今後の研究MTGが非常に楽しみになりますね.
ということで,DEIM2022参加報告(聴講者編)をお送りしました.次回は,発表者側の感想を紹介していきたいと思います.ではでは.