略地図分析に基づくアナロジーを用いたPOI提示システム
成川 健太郎,北山 大輔,角谷 和俊
第10回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM Forum 2018),H5-2,福井県,2018年3月,査読無
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概要
近年,Webやガイドブックなどの様々な情報リソースから観光情報を得ることが容易になったがそのリソースのひとつに略地図がある.略地図は特定の地域のPOIが何らかの基準に従い強調される特徴を持つことから略地図を利用するユーザの関心が読み取れると考えられる.他方で,人々が収集する観光スポットに関する情報は所在地などの客観的な情報が多く,主観的な印象や役割的特徴を収集することは困難であり,土地勘がない人にとってそのスポットを連想することは容易ではない.そこで本研究はユーザの略地図入力による異なるエリアの役割的類似性のあるPOI提示システムを提案する.略地図の意匠的特徴からユーザの興味のあるPOIとその重要度を分析し,京都でいう「清水寺」は岐阜でいう「古い町並み」であるといったアナロジーをPOIとして地図上に提示するシステムを開発した.