分散表現を用いたユーザの書籍整列順序に基づく書籍推薦手法
宮本達矢,北山大輔
第11回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM Forum 2019),G4-3,長崎県,2019年3月,査読無
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概要
近年,推薦システムは単純な精度による評価のみではなく,noveltyやdiversity,explainability,coverageにserendipityといったさまざまな観点からの評価が行われている.これは,単純な精度のみでは,ユーザに対し十二分な満足感を与えることができないと判明したためである.本論文では,serendipityとexplainabilityを高めるために,ユーザの書籍整列順序に基づいた推薦システムを提案する.ユーザがいくつかの書籍を意図に基づいて順序に並べ替えるとき,ユーザごとに「コメディ要素が多くなる順」や「ミステリ要素の難しい順」などさまざまな整列意図が考えられる.そこで,我々はこの整列意図を予測し,整列意図に沿った書籍を推薦する.また,実際に整列意図に沿った書籍を推薦することができているか実験を行い確認する.