網羅的検索のためのWeb検索結果における拡張情報提示とその評価
山田純平, 北山 大輔
第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2021),F13-2,オンライン,2021年3月,査読無
論文PDF
概要
検索エンジンではユーザに対してWebページの選択を補助するためにタイトルやスニペットなどを提示している.しかしながら,旅行先の調査や,商品比較など,得たい知識を網羅的に習得するような検索においては,事前知識不足や,不適切なクエリ設定など検索戦略の失敗からWebページを順々に閲覧してしまうことがある.この問題に対して,検索結果内の未訪問ページに対し,その内容を予想できるようなキーワードを提示し必要な情報が記載されていそうなWebページを選択しやすくすることで解決する.我々は2種類の特徴語を検索結果に提示する拡張情報提示手法を提案する.1つ目はそのWebページの内容を示す内容語,2つ目は閲覧することで新たに得られそうな話題を表す既知話題語,未知話題語である.それぞれ,単語の分散表現を用いたスニペット文中の単語のクラスタリング,訪問済みページ中の単語のクラスタリングに基づいて抽出する.本稿では網羅的検索タスクにおいての検索行動ログを収集し,提案する検索結果の拡張情報提示の効果を明らかにする.