複数人による行先決定時における嗜好の匿名化を用いた意思表明支援
高田紗也秋,北山 大輔
第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2021),F21-1,オンライン,2021年3月,査読無
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概要
消極的な人は,多人数で行く飲食店などの決定時に,自分の行きたい行き先を提示しにくいということがある.そこで,自分の行きたい候補店舗に対し,それに類似する店舗,他者の候補との中間になるような候補も自動的に生成して提示することで,誰の嗜好に基づく店舗なのかをわかりにくくする手法を提案する.この事により,自分の候補店舗を,参加者で検討する候補店舗リストに加えることが容易となることが期待できる.候補リストを生成する要素の組み合わせによる比較実験を行った.結果から提案手法である候補リストの評価が最も高く,参加ユーザを部分的に組み合わせた嗜好に基づく店舗を候補リストに加えることが最も嗜好の匿名化に有効であるということが確認できた.