研究

「専門は何ですか」という質問に対しては、いろいろな答え方ができますし、相手に応じて使い分けることもあります。しかし、特に自分の専門が何かということは意識していません。私としては、自分が疑問に思ったことを考えて、それを言葉にしているに過ぎません。それにどのような名前がつくかというのは、二次的な問題のように思っています。同じような意味で、大学の先生になりたいと思ってきたわけでもないし、「研究者」になりたいと希望し続けてきたということも、基本的にはありません。

研究テーマ研究室


林真理の研究テーマ(2018)

現在進行中または関心のあるテーマを分類すると次の通り。
(1)「生命論」。生命科学技術の発展がもたらす問題を、生命尊重の意味を捉え直すことから考えてみたいと思っています。単著執筆中。なぜ尊厳死の法制化に反対すべきなのか。なぜ胚の操作に躊躇うことが正しいのか。なぜエンハンスメントが馬鹿げているのか。なぜ動物実験をできるだけすべきではないのか。ヒューマノイドを作ろうと思ったら気をつけるべきことは何か。そういったことがらの、最も基礎になることを考えていきたいと思っています。
(2)現代の生命科学技術をテーマにしたSTS的研究。上記テーマと関連する問題について、巻き込まれたら取り組んでいます。
(3)現代の生命科学技術、生命倫理思想につながる歴史的研究。これも取り組んできたテーマなので、少しずつ書いていきます。
(休)「不妊」は病気なのか。生殖技術を巡るテクノロジーの発達史。『新通史 日本の科学技術 第4巻:世紀転換期の社会史/1995年~2011年』第4巻(原書房 2011年)で簡単にまとめました。今後未定。
(休)「遺伝子組み換え農作物の社会的受容」。いくつかの方向で少しずつ続けます。
(休)地味なのでじんわりと続けていきたい「明治時代の日本動物学」。現在は科学言説研究プロジェクトも中断中
(休)どのようにしたら(障害)当事者にとって良い科学技術の研究開発ができるようになるのか。上の(2)の一つだと思っています。2013年に韓さんを主著者とする論文が出ています。
(休)科学技術倫理学と技術者の倫理。特にその教育に関して。2003年度は集中的にやりましたが、しばらく停止します。2006年に、大学の業務の一環として、共著『技術者の倫理』(コロナ社)を出版しました。2014年度はこの改訂をしました。その後、求められたらお手伝いをさせていただきます。
(休)出会いを大切にしたいので「動物実験の倫理」。現在おやすみ中。いつの間にか、時代が変わりました。
(休)後進に対する義務としての生物学史の教科書(共同作業)『生命科学の近現代史』。2002年10月で一応終了。一旦お休み。
(休)Rudolf Virchowの思想。超長期計画。

研究室

人員

林真理は工学院大学において、「教育推進機構 基礎・教養科」所属のため、主として一般教育を担当しています。ただし、一部の学科で卒論を担当する可能性があります。2018年度は、情報学部で卒業論文を担当します。学生が1名います。

施設

パソコンはモバイル以外なくなりました。プリンタ等周辺機器。本たくさん。机なし。椅子なし。

場所

163-8677東京都新宿区西新宿1-24-2工学院大学基礎・教養教育部門
新宿校舎2714室 E-mail:ft12153@ns.kogakuin.ac.jp

27階の北側はこんな感じに研究室が並びます。2714は、2724を入って、さらにその奥です。
 


2711
応接室


 
2712
数学
2713
英語
2714
2715
吉田
2716
加藤
2717
保健体育
2718
化学
2724
物理・人文

こちらが廊下です。→−−−−−−−−−−−−−−↑(まずここから入ります)


「操作される生命」:訂正などの追加情報を載せています。こことは別のページになります。