NOBE Laboratory
Project
200305Kawagoe


古民家の環境調査(川越編)

風薫る五月の某日、埼玉県川越市に残る古民家の環境調査に向かった。今回も建築都市デザイン学科後藤研究室とのコラボレーションということで、明治期に市街地に建てられた民家の室内外環境を実測調査した。爽やかな気候で外気温はそれほど高くなかったが、陽射しは強烈である。室内に逃げ込むと時間が止まったかのような錯覚を覚え、暗いフレームの中に望まれる鮮やかな屋外の光景との対比が印象的である。昨年の筑波から始まったこの一連の調査においては、古民家の持つ味わいや意匠性を損なうことなく温熱環境改善と省エネルギーを達成し、しかも地場の職人さんが腕を振るえる、といった欲張りな案の創出が目標である。帰りに芋ビールを試したことは、云うまでもない。


Japanese detuched house


爽やかな風が吹き抜ける。


壁に残る往年の美男美女たち。