太原亜美
テーマ:
改質した骨材回収型コンクリートによる二次副産材料の成因特性と骨材回収性向上に関する研究

研究概要:
現在、コンクリート塊は98%以上が再生砕石と再生コンクリート骨材として再利用が行われている。  再生砕石は、道路等の路盤用材料として用いられているが今後、道路建設事業が減少する一方で建物の経年劣化により解体建物の増加等が想定されている。  平成17年に排出されたコンクリート塊約3500万トンの内、再生砕石が約3400万トン、再生コンクリート骨材が約5万トンの再資源化が行われている。そのため、再生コンクリート骨材及び上記以外の再資源化の増加が求められる。  再生骨材製造にあたり、コンクリート塊は「再生骨材」「微粉」に分けられ、「再生骨材」の高品質化が目的化しているが、微粉が多く発生し、再資源化が難しい1)2)。微粉になる前の、「モルタル硬化体」として回収し、「再生骨材」と「モルタル硬化体」に分離する分解方法が望まれる。  本研究では、骨材回収型コンクリート3)のうち、高い骨材回収性のみでなく微粉分の発生が予め抑えられるようなコンクリートのうち、製造後5年を経過し、十分に硬化した試料を用いて、「再生骨材」「微粉」「モルタル硬化体」の二次副産材料の成因特性について、一般的なコンクリートと比較した形で実験的に検証する。
 

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