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工学院大学 先進工学部 応用物理学科

研究内容researches

磁性応用研究室について

 マイクロマグネティクスを用いた計算機シミュレーションにより、大容量磁気ディスク装置を目指した次世代の磁気記録方式の研究、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の駆動モーターに使われる磁石材料の研究、更に超高感度マイクロ磁気センサの研究を行っています。
キーワード:磁気ディスク装置、ハイブリッド車、電気自動車用モーター、マイクロ磁気センサ

研究テーマ

テーマ1:低ノイズ、高耐熱性、低ヘッド磁界のための磁気ディスク用マイクロ波アシスト磁気記録方式の研究
 マイクロ波アシスト磁気記録方式とは、図1に示すように磁気ヘッドに隣接したマイクロ波発振素子(磁性体)に電流と磁界を流すことにより高周波磁界を発生させ、記録層との磁気共鳴により記録をアシストする技術です。本研究では、安定した高周波磁界を発生させるための材料特性及びヘッド構造等について検討を行っています。

1 マイクロ波アシスト磁気記録方式のシミュレーションモデル

・テーマ2:低ノイズ、高耐熱性、低ヘッド磁界のための磁気ディスク用熱アシスト磁気記録方式の研究

 熱アシスト磁気記録方式とは、図2に示すように、磁気ヘッドに隣接した近接場光発生素子にレーザー光を照射すると、素子から発生する近接場光が記録層を暖め、記録層の異方性エネルギーが下がることで記録をアシストする技術です。本研究では、ビットパターン媒体と組み合わせた方式について検討を行っています。


図2 熱アシスト磁気記録方式のシミュレーションモデル

テーマ3:環境負荷低減(小型化、脱レアアース)を目指したHVEV用モーターの磁石材料の研究

 HV,EV用の駆動モーターは環境負荷低減のために小型化と脱レアアースという要求があります。しかし、モーター環境は200程度と予測され、ジスプロシウム等のレアアースを使わない磁石性能の劣化が懸念されます。そこで、本研究では、耐熱性の高い磁石の開発のために、異方性ボンド磁石等の磁石材料の研究を行っています。


3 永久磁石の磁化の変動シミュレーション結果

テーマ5:高分解能,高速応答,低消費電力のマイクロ磁気センサの研究
  磁気センサは、高感度であるため、コンピュータ、医療等幅広い分野で利用されています。
 本研究では、磁気センサの磁化挙動をマイクロマグネティクスで解明することにより、超高感度マイクロ磁気センサの材料及び構造の提案を行うことを目的として研究を行っています。


磁性応用研究室

〒163-8677
東京都新宿区西新宿1-24-2

TEL 03-3340-2835