DIARY 2000年8月後半



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8月16日(水)

いつの間にか、ここのページにリンクが張ってありました。JCRB(Japanese Collection of Research Bioresources)の倫理問題に関するページだそうです。


8月17日(木)

遅い。最新式のコピーマシンは、最高速度10枚/minの私のコピー速度について来られない。美しいのは良いが、図書館のコピー機がこれでは困る。話によれば、昔のコピー機で、まず最高の99に枚数を設定してスタートボタンを押し、機械のペースに合わせて次々に機械の上にコピーするページを置いていく猛者も存在したそうだから、それに比べれば私の速度などたいしたものではない。

学校(たぶん高校)で臓器移植の意思表示カードを配ってもらった、という話を学生のレポートで読んだ。そういうことって当たり前に行われたりしているんでしょうか。善意には違いないんだろうが、しっかりとした情報提供を伴っているのかどうか不安。ひょっとして卒業=大人の仲間入り記念?


8月18日(金)

古本屋で見つけたペーパバック仕立の古い早川SFの短編集を拾い読み。昔の気分に戻る一瞬。

シンガーの「生物学の歴史」(時空出版)を取り出して読んでいます。良い本だけど高い。\15000+税とは驚きだ。


8月19日(土)

囚人のジレンマ(わかりやすい説明は、たとえばこちら)が、自己啓発セミナーにおけるゲームとして使われている(赤黒ゲームなどと呼ぶらしい)ということを初めて知った。しかも、けっこうポピュラーなものらしい。たしかに、利用の仕方によっては「協力の大切さを知る」とかいうことには使える。「単なるモデル」が、理論家とか専門家という人の手を離れて進むのは、怖いけど面白い。「赤黒ゲーム」の説明を書いた著者は、「囚人のジレンマ」などという言葉は出していない。だからひょっとすると、この領域では「赤黒ゲーム」として一人歩きしているのかも知れない。

通帳に某社から原稿料の振り込みがあるのを発見。なんだかうれしくなる。伝統的な「原稿料」の世界には、契約書などというものはないようだ。口約束がすべて。原稿は書いたが、出版されない、お金がもらえない、ということがあっても訴えようのない構造になっている。でも、逆に、「書く」と約束しておきながら逃げることもできるのだからおあいこということなのかな?


8月20日(日)

携帯電話なんて、どう見ても持ちそうになかった40歳前後の独身男性がいきなり所有しているのを見つけたらこれは要注意だ。発見から半年以内に結婚という実例をこの1年間で2つ見た。大学の先生は、事務職員や出版社からはしっかり追いかけてもらえるので、忙しくても仕事がら携帯やPHSを持つ必要はない。家族またはそれに準ずる人の要望があれば別だ。


8月21日(月)

書泉ブックマート(東京神田神保町)の地下フロアは、けっこう普通の雑誌売り場になっちゃったんですね。

靖国通りの歩道で見かける籠に入った3羽のニワトリは、いったい誰が、何のために、飼っているのだろう。推測される理由は、中には入れてもらえないが店のマスコットである、近所の店主のペットである、毎朝近所のカレー屋さんが卵を拾っている、靖国通りの自動車排気ガスモニターとして健康状態がチェックされている、地上げ屋の嫌がらせ、宗教行事に使用、泥棒よけなどだ。

三一書房の本を古本屋で見かけると、以前だったら買わなくても良いかなと思っていたような本でも買ってしまっている自分に気づいた。


8月22日(火)

8日に「注目」と書いたこと(ここ)に関わることになりそうだ。ということでまた悩みが一つ増えた。


8月23日(水)

八王子校舎授業のレポート見終りました。少しずつ夏休みの宿題を片付けてます。

返信用封筒の自分の名前の下に「行」とつける習慣は、大学生にはあまり知られていないようだ。「様」と書いた学生は、私の手間を省こうとする親切心からそうしたに違いない。


8月24日(木)

図書新聞の編集長から、記事に対する読者の感想をまわしてもらう。編集長によれば「応答は紙面で、が原則」らしい。ひょっとすると「論争」=「紙面の活性化」は望まれているのかも知れないが、基本方針の似ている人とはむしろ共闘を組むべきだと思う。

このページの16日に紹介したページのURLは、詳しく見るとhttp://cellbank.nihs.go.jp/information/ethics/ethicspage.htm#hihanになっていた。hihanって「批判」?


8月25日(金)

ロシア語形容詞の活用が気になっている。小さな辞書と初級文法書だけでは詳しいことを知ろうとしても無理だな。特殊な例だろうし、古いし、でも詳しい人に聞くほどでもないし。何だか中途半端。

サイボーグとアンドロイドは違います。私の見るところ、叶姉妹は前者ですが、浜崎あゆみは後者です。


8月26日(土)

聖火を消すと何の罪になるんでしょう。火炎を掲げて街頭を失踪する放火魔とおぼしき人物に駆け寄り消化活動を行った勇気ある若者なのかも知れないよ。そもそも、その炎の”聖”性など、オリンピックを宗教行事のように捉える信仰心の見せる幻覚に過ぎないのに、どうして報道番組はそれが消されることをすべての人にとっての大事であるかのように伝えることができるのだろう。そうか、報道局が「宗教」番組の製作で稼いでいるからかな。

五輪嫌いにとって2年に一度の苦手な季節が、もう少しするとやってくる。人々が、会話の中で五輪知識(とりわけ日本人選手の活躍についての知識)の所有を前提として話しかけてくる(知識の強要)し、自分の受けた感動を普遍化したがる(共感の強要)。テレビの見すぎが仕事をサボる微笑ましい言い訳として通用してしまう。はやく嵐が過ぎ去るのを待つばかりだ。


8月27日(日)

「なぜ女の子なのに理系か」問題(今月1日)に対して、10年前は「なぜ女の子なのに4大か」ときかれたとの反響あり。時代は少しずつ変わっている。

一日このサーバはダウンしていたらしい。週末にはときどきあるので注意。


8月28日(月)

今朝私は電話でラジオ番組に生出演したらしい。メールと電話で交渉しただけだし、ラジオを聞いていたわけでもないので、まったく実感がない。本当にあれは放送されたのだろうかという変な気分。


8月29日(火)

あとちょっとのところが一番苦しい。原稿のことです。もう少しで終りだと思ってから時間がかかる。とすると自然にもう少しで終わるものが複数重なる。とりかかりは早いだけに、まだやっているのかとイヤになることがあるというのが自分の文章の書き方であると最近わかった。


8月30日(水)

コンセンサス会議を運営しているSTAFFから私のWeb Pageにアクセスがあるのをログで発見。大学のメインのページの方から来てる。聞いてくれればちゃんとURLを教えたのにぃ。


8月31日(木)

卒業研究セミナーを終えて家に戻ると腰痛が。これまで肩には苦労してきたが、今度は腰か?

書類提出。この書類(学校に提出した公式の文書)の一部はフロッピー。ExcelとWordのファイルだ。もちろん教員は手で書いてもOKで、そのときは事務の人が入力してくれる。 こういうところで標準化してるから、マイクロソフトの強さは揺るがないんだろうな。相手のPC環境についての情報を知らないのに、これらのソフトのファイルを送ってくる人がよくいる。 私がいくら学生に「文書はテキストファイル」でと口を酸っぱくして指導し、Wordのファイルで提出したレポートには「テキストファイルで送るように」と言い渡して絶対見ない(公式の理由はVirusが怖いから)ことにしても、無駄なんだね。Linuxに移行したいという野望はもっているが、コミュニケーションのためにはWindowsが必要なんだろうな、きっと。



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