ここには、イラストが透けて入る。(空白スペース)
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「あ、いらっしゃい!」 工作室に入ると、作業服を着た若い女性が懐っこい笑顔を返してきた。両手に持っているのは、工具か、それとも工作機械か。 「あー、ごめんね、何だか作業服が一番楽でねー。」 この女性、名は造・・・・創造の造と言う字で「みやこ」と呼ぶ。 「昔、造って書いて、みやつこと呼ばせてたでしょ? 苗字? それとも、朝廷に仕える人? ちょっと私、歴史は苦手なんだけどね、あははー。」 実は、工科系単科大学に在籍している、天才工学士だ。物心付いた時から工具を持って、物作りをしていたそうだ。 「放射線技師の父が、日曜大工が好きなんです。私、影響受けちゃったかしら?」 素朴な顔立ちだが、おめかししたらそれなりに映えそうでもあった。 「やだあ、私綺麗な服ね、興味なくもないんだけどー、服見るとね、材質とか強度とか、機能に注意が行っちゃうのよね。」 何やら枕の様な物を作ってるみたいだった。 「これね、安眠できる枕。睡眠は健康の第一歩だからー。」 こういった優しさが根底にあるモノづくり、最高だと思った。是非、その枕使わせて貰いたいものだ。 「良いわよ。じゃあ、一つ余分に作っておくわねー。え? 大丈夫!」 |
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