ここには、イラストが透けて入る。(空白スペース)
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健康医療専門委員会の責任者の医師おんたりおが、造に呼ばれ工作室にやってきた。白衣と作業着の対面は、意外と違和感がなかった。 「今できたとこー。はい、これ自由に音の拍子や速さを変えられる機械。」 「早いのね、私昨日頼んだばかりなのだけれど。」 「基本的には、音の再生時刻の制御だけだからー。でも、これ、危険よ。」 心臓は、自律神経で動く。止めようと思って止まったら大変なので、不随意なのだ。但し、心臓と言う漢字の通り、心の影響が大きい。裏返すと、落ち着く事で心拍を整えられる筈だ。おんたりおは実験装置を造に依頼したのだ。 「私寝ちゃったのよ。」 おんたりおの顔が明るく輝いた。 「本当はこれ、殆ど昨日できてたのよー、でもねー、チェックして、拍数60(毎分60拍)のこの音聞いてたら、寝ちゃったよ~。」 成功だわ! おんたりおはほくそ笑んだ。 「朝気が付いたら7:00じゃない? 大慌てよ。」 「急がなくての良かったのに。」 「大丈夫! それに私、これでも忙しいんだからねー。はい。」 造は、ニコッと笑って装置を差し出した。意外と小さかった。 「これ、量産お願いして良いかしら?(実験済んじゃった!)」 |
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ここには、イラストが透けて入る。(空白スペース)
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