生物学史研究会(日本科学史学会生物学史分科会主催)
生物学史研究会のご案内
研究会はどなたでもご参加いただけます。お誘いあわせの上、お気軽においで下さい。
研究会の案内は、ご希望の方に電子メールでお知らせしております。ご希望の方は、告知用のgoogleグループ(http://bit.ly/kKkaqu)に登録していただくか(googleのアカウントが必要)、研究会係の奥村大介okumuradaisuke1884@gmail.com、川端美季mikikwbt@gmail.com、森下直紀ciel.azure@gmail.com、中尾暁nakaogyo@gmail.com、多門伸江nobue-tamon@g.ecc.u-tokyo.ac.jp、廣野喜幸yoshiyuki.hirono@gmail.com、佐藤桃子sato.momoco@gmail.com、菊地茉南mana.kikuchi4308@gmail.comのいずれかにご連絡ください。
以下は最新の研究会情報になります。
- 10月19日(日)開催の生物学史研究会について、ご案内申し上げます。
- 参加を希望される方は、お手数ですが事前にこちらのフォームからご登録ください。
- https://forms.gle/gJDVHFgKVshfYd2U7
- 発表:佐藤桃子氏(理化学研究所 生命医科学研究センター)「アイヌ民族を対象とした遺伝学研究の推移」
- 日時:2025年10月19日(日)15:00〜17:00
- 開催形式:対面とオンライン(Zoom)のハイブリッド形式
- 場所:東京大学駒場キャンパス14号館3階308号室(※京王井の頭線「駒場東大前」駅下車、渋谷寄り改札を出て正面手前に構内案内板があります。)http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_13_j.html
- 《オンライン》Zoomのリンクは、上記のフォームから参加登録していただいた方に後ほどメールでお知らせいたします。
- 【発表概要】
2008年の「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」の衆参両院での可決をきっかけに、過去のアイヌ研究のあり方が見直され、現在、北海道アイヌ協会と関連学会が「アイヌ民族に関する研究倫理指針」を策定中である。アイヌ民族を対象とした研究に関する議論は、研究目的で遺骨が収集され、それに対し返還訴訟が起こってきたという経緯により、遺骨研究を中心として展開してきた。そのため、血液など遺骨以外の生体試料を採取し、解析する研究がどのように実施されてきたかは、必ずしも注目されていない。
一方で国外では、先住民族を対象とした遺伝学研究について、得られるデータの機微性や、遺伝学研究の影響がコミュニティ全体に及びうることから倫理面の議論が盛んにおこなわれている。本発表では、3つの研究データベースから1960年代〜2020年代のアイヌ民族を対象とした遺伝学研究を抽出し、どのような試料が、どのような研究関心に基づき利用されてきたかを分析する。
- 【参考文献】
植木哲也『新版 学問の暴力 アイヌ墓地はなぜあばかれたか』春風社(2017)
東村岳史「アイヌ民族をめぐる「多文化共生」とバイオ植民地主義-組織的人体試料研究の「起源」と「学問の暴力」-」『多文化共生研究年報』17:27-36. (2020)
Nanibaa' A. Garrison et al. "Genomic Research Through an Indigenous Lens: Understanding the Expectations" Annual Review of Genomics and Human Genetics 20:495-517. (2019)
- ※ 生物学史分科会の会員に限らず、どなたでもご参加いただけます。参加無料です。
- ※ 予定に変更等が生じた場合は、ご登録されたメールアドレスに連絡させていただきます。
- 問い合わせ:生物学史研究会係 菊地茉南(mana.kikuchi4308@gmail.com)