病気のせいで遊びに全然いけないどころか、仕事にも差し支える悲惨な年末をおくってきたが、気づいたところ今年は忘年会というものに出ていない。酒心ついて以来おそらく一度もなかった「忘年会ゼロ」の年末を過ごそうと密かに企んでいる。(忘年会の「定義」はよくわからないが、たぶんここのところ出た飲み会はそれに当たらないと思う。)
パスネット使用済が2枚たまった。キャンぺーンに応募しようかとも考えたが、当たりそうなのは「1000円のパスネット50名様」くらいだ。すべて協賛メーカの商品である上位賞品もたいしたものではないわりに、当選人数が少ない。計算上だが、1000人も応募があれば80円切手分の期待値も得られない。多く見積もっても賞品に対して私鉄17社が各3万円程度しか出資していない。力の入っていない懸賞だと思い、応募するのをためらっている。応募用封筒付チラシもなかなか見当たらず、駅員にたずねて奥から出してもらった。やる気というものがまったく感じられない。パスネット普及による人員合理化に現場職員が一斉に抵抗しているのかも知れない。
生物学史研究(日本科学史学会生物学史分科会発行)の66号が出ました。拙稿載ってます。
2チャンネル(リンクは張らない)の大学関連スレッドでは、千葉工大や東京工科大が話題になっているが、工学院はそうでもない。幸か不幸か。(「2チャンネル」ではなく「2ちゃんねる」だそうです。12月18日訂正)
ただし、新宿の東京工科大学と書いてあるところがあって、これは間違えられているかも知れない。
寝てました。ちょっと疲れています。
生物学史のシンポジウムと総会にはそのためいけませんでした。残念です。
同僚某氏が、神田で買えば8000円はするという本を100円で買ったと自慢していた。どこで買ったのかと聞くとブックオフだという。さっそく、ブックオフ談義に入ったのは言うまでもない。本の中身を見ないで、最初はとにかく半額、そしてしばらく売れなければ100円という価格設定ゆえ、どんな貴重な本でも最後は100円になる可能性はあるのだ。目利きのアルバイトが、抜いてYahoo!オークション等に出していなければだが。
同氏は、「何でも定価の半額」という古本屋で昭和初期の定価2円という本を買おうとしたことがあるらしい。1円を出そうとしたら、それはちょっとと言われて100円取られたそうだ。
中には、書物の「中身」を問題にして値段設定をしようとするブックオフも、東京都「西北」部に存在している。それがふつうの古本屋のあり方なのだが、ブックオフとしてはらしくない。
八王子で授業の後新宿で諸会議。予算が減額されたり、2部の授業の開始時間が10分繰り下がって18時になったりと、ここに来て来年4月からの変更が続々決まっている。いろいろと知らないうちに変わっていくものだ。
2年前まで助手として勤務していた大学で、補講期間中の1回だけの授業。事務の人、教官、大学院生、皆久しぶりに会うと「元気ですか」と決まって聞いてくる。特に深い意味のない挨拶なのだろうが、「元気だ」と虚言で応答するのもイヤなので、病状および帯状疱疹とは何かについて何度も説明することになった。
久しぶりに入る古い建物からは、なつかしい臭いがする。大岡山本館は、生協食堂と古いトイレとどこからともなく漂ってくる薬品臭が広がっていた。
この建物の構造は、結局理解できなかった。同じ階にあっても、上がる階段が別々で、お互いに行き来できない部屋がある。案内板はあるのだが、無意味な数字の部屋番号だけ書いてあって、○○研究室はどこかなどという情報は一切ない。かと思うと「→比較文学研究室」などというありもしない研究室の案内が残っている。自分周辺はわかっても全体像は見えないという、まさにこの大学を象徴するような建物と言えよう。
研究室に、注文していた本棚2つがやってきた。業者の人が組み立てと取り付けを行って1時間かかる。これでやっと、本棚に2重に入っていたり、本棚の上に置いてあったり、机の上に並べてあったり、床の上に積んであったり、注文したままでまだ受け取っていなかったりする本の「一部」を片づけることができるだろう。
本棚と机、テーブル、イスを並べるとほとんど隙間のない部屋になってしまうが仕方あるまい。
今年最後の授業でした。これでしばらく先生モードから抜け出せそうです。
試験が近づくと突然質問にくる学生というのが必ずいる。試験情報をつかむためだ。このあいだは、「先生、試験は難しいですか?」という質問をした学生がいたので、「難しいです」と答えたら、「えー」と言ってそのまま引き上げていった。何が聞きたかったのだろうか。
午後2コマの授業が終わってから、組合の会議のために八王子まで往復。会議はすぐに終わる。移動時間の方が長い。夜の八王子はかなりの渋滞。
昨日日記がアップできなかったのは、どうしてもサーバにつながらなかったからです。不思議。
近所の公共図書館で『図書新聞』『読書人』他いくつかの一般誌を読む。あまり本を借りることはないが、今日は珍しく一冊借りた。
東京大学では越年イベントをやるらしい。20人余の教授による連続講演もあるらしいが、こんな仕事に駆り出される皆さんに同情します。せっかくの休みだ。家族と過ごしたり研究したりしたいだろう。
カウントダウンをするのは勝手だが、電飾が税金で購入されるのは気になる。
清水信義『ヒト「ゲノム」計画の虚と実』は正直な本だと思う。どうして自分たちは1億円しか使えないのに、理研は10億円もらえるのか、といったけっこう生々しい話は、あまり書きたがらない人が多い。こういうことを書くのもバイオ研究の「情報公開」だと思う。
祝日だ。しかし、学校は冬休みなのであまり意味はない。土曜日なので仕事が休みの人も多いだろう。電車のダイヤだってそもそも土日ダイヤだ。祝日であることを忘れていても特に問題は起こらないような日だ。1万5000人(ただし主催者側発表)の一般参賀参加者は別かも知れないが。
東洋大学のイメージキャラクターはムーミン一族だ。この調子では、どこかの女子大がサンリオと、超大型私大がディズニーと独占契約を交わす日も近いのではないだろうか。キャラクターものの販促グッズが高校に出回り、受験や入学が特典つきになるかも知れない。受験票持参者3割引とか。
逆に(株)オリエンタルランドが大学を作るということも考えられる。学部名は「経営学部」くらいにしておいて、「国際」「観光」「サービス」をキーワードに、「ディズニーランド実習」の授業を必修にすると、かなりの受験生が集まるに違いない。
そういえば、ずっと前から「最近の大学はレジャーランドだ」と言われていたね。
今頃また「システム」という言葉が流行っているのだろうか。東洋大学社会学部に今年から「社会文化システム学科」というのがある。教員を見る限り、社会心理学+文化人類学といったところだ。何がシステムなのか?
もうなくなったが東大工学部に「システム量子工学」という学科があった。不人気の「原子力工学」が改名したものだ。ちなみに、この新名称の学科もリストラされてシステム創成学科という、全体としては何をやっているのかわかりにくい学科の一部に入った。いまだに「プラズマ物理」とかを専門にしている人もいるようだが、実習中にJCO事故に巻き込まれたりしているようでは学生を集めるのが難しいだろう。(だからといって北野大講演会などやればよいというわけでもあるまい。)18年前に実在した「原子力推進工学」研究室は、さすがにもうないようだ。
クリスマスイブなので、一日家で過ごしました。
卒論提出日。一応、何とか、提出できましたね。
メビウス初号機が故障(?)で、市ヶ谷のサポートセンターへ。すぐ隣のショールームはとても美しく飾ってあって「お姉さん」もたくさんいるのに、サポートセンターは地味でおじさん中心のスタッフだ。
図書新聞社のインタビューを受けました。学生の持参したクリスマスケーキや卒論用コピーが散乱する中、よく耐えてくれました。
インタビュー記事は紙面をとるので使えるということだが、書評面を圧迫したら本末転倒だろう。自分で言うのも何だが、無名の人間のインタビュー記事を長く載せるよりもっと大事な記事があるのでは。ということで、起こした原稿にはしっかり手を入れて要点だけに刈り込みをさせてもらいます。
図書新聞社とつきあいがあり、以前科学時評に感想を寄せてくれた方は「行方不明」になったそうだ。
東京を走る電車の広告では、東洋大学のポスターにスナフキンやノンノン(今はフローレン)が出ています。でもHP上にはいないようですね。ムーミンについて知りたい方はこちらがおすすめです。
「東京工科大学」は、日本工学院の姉妹(兄弟?)校。それで工学院大学と混同されるようだ。「日本工学院」専門学校は八王子に校舎を持っている(新宿にはない)。「学校法人工学院大学」(これが私の勤務先)の場合、八王子にあるのは大学(一部)と中学・高校だけで、専門学校は新宿だ。これも八王子にあるともっと紛らわしいことになっていただろう。
年末停電のため、サーバが落ちて日記が読めなくなるかも知れません。
神戸大学国際文化学部に出張してきました。神戸大学が主催している科研費のプロジェクトで、コンセンサス会議の報告会のようなものでした。たぶんそうなるだろうとは思っていましたが、ほとんど元ファシリテータさんの独演会でした。でもとても面白かったです。
体調は不調。27日はものが喉を通らず、三ノ宮駅で吐いた。宿泊所に到着したとたん部屋に引っ込んで、まわりの人を心配させた。一応回復しました。
神戸大学立花隆研究会の学生たちのレジュメはちょっと痛かったけど、佐藤進氏への質問はけっこうおもしろかった。
偶然気づいたが、東京から新大阪まで新幹線を利用して神戸に行くなら、乗車券を大阪市内まで買って、乗り越した方が得になる。直通の運賃では東京都内→大阪市内9030円、東京都内→神戸市内8510円で差額520円だが、大阪までのチケットで三ノ宮まで乗り越すと余分に290円支払えば済む。
辞めさせるには、辞めた後のことを考えてあげなければならない。どんなに辞める理由があると言っても辞めない。「もんじゅ」は、まだまだ続けるつもりのようだ。誰かが引退の花道を作らないと。
サンケイ新聞のHP上で田中康夫氏の日記(ただし記者によるもの)が連載されている。『噂の真相』の本人のものと照らし合わせることも可能だ。
新宿校舎の停電が夕方終わりました。3日前にこのページが読めなくなるかもと書きましたが、このページは八王子にあるので読めたのでした。ところが、ログインサーバは新宿にあるので、書き込むことはできませんでした。ということで、28日の分は29日の夕方書きました。その間にアクセスしてくれた方にはご心配をおかけしました。申し訳ありません。なお、27日は神戸にいたので書いてません。
論文2本をアップロードしました。「リスク概念の科学論的検討にむけて」と「『動物学雑誌』初期の目的と成果−明治時代日本における動物学研究の一断面−」です。関心のある方は、最初のページから「資料」→「文書」を選んでください。
偶然ですが、2つの文章はどちらも雑誌の1ページから13ページまでです。形の上では巻頭論文ですが、こういう雑誌の場合偉い人の文章から先に載せるといったことはないので、特に意味はありません。大学の紀要に載った前者の場合、所属ごとに掲載順序が決まっていて、しかも同じ所属の他の教員が皆縦書きで文章を書いたためにこうなりました。(縦書きの文章は「裏表紙」の方から始まります。)
年があけたばかりで最初のメールチェックをすると、年賀メールが2通。1つは登録しておくと自動的に発信してHPを見ろというやつだ。2,3年前に多かったような気がする。もう1通は直接本人からのもの。本当に年明け早々メールを書いているらしい。確かに、本来の新年の挨拶はそうあるべきかも知れない。年末の忙しいときに白々しく「元旦」と書かなければ元旦に到着しないという心地の悪さは、メールによって解消されたと言えよう。(電話もあるけどね。)
2000年問題で騒いでいた1年前が嘘のようだ。
2000年の日記はこれで終わりです。