DIARY 2001年2月後半



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2月16日(金)

渋谷にある某放送局に用事で行った。出入りのチェックは、けっこう厳しそうだった。同じような印象は、以前ある新聞社でも感じたが、マスコミはどこもこんなものだろうか? 官庁の方がむしろ出入り自由だったりする。

大学時代住んでいたところの窓から眺めていたときは、この付近では目立って高い建物に見えたが、あれから渋谷にビルが増えたのか、全然目につかなくて迷いそうなくらいだった。

春闘要求作りの会議が予想外に盛り上がった。日頃の不満はいくらでも出てくるということか?

卒論発表会の打ち合わせだが、遅くなってしまった。

2月の後半というは正確には15日からだが、思いついたのが今日なのでもう変更しないようにしよう。


2月17日(土)

最近本HPのログ解析にしばしば姿を見せている「BunnySlippers」というブラウザ(だろうか ?)は、いったい何だろう。その名前から、どのようなものかとても気になっている。

乗り換え案内というソフトで、横浜線相模原に行く方法を調べた。八王子経由と町田経由は出てきたが、橋本乗り換えは出てこなかった。(調べ方を変えると出てきた。)ちょっと意外だった。

ちょっと欝がちだった学生時代を知っている人が明るく仕事をしていたりするのを目撃すると、どうしたのかな、会社で変わったのかな、自己啓発セミナーでも行ったのかななどと考えてしまう。私は今でもけっこう暗いぞ。


2月18日(日)

霊園で無関係な他人の墓に記してある氏名、生没年などを見ていると、様々な家族模様が想像される。墓地は人生に関する空想をたくましくしてくれる場所だ。

ところで、これは、いったいどんな本だろう。いざというときに読む余裕はないだろうし、かといって準備万端というのもなあ。

西東京市は今日まで「市長なし」だったのか?


2月19日(月)

卒論の発表会というものをやりました。研究室の学生は一人しかいないのですが。

STAFFからコンセンサス会議の報告書が届いています。欲しい人はもらえるみたい。

別冊で、遺伝子関連知識のアンケートの実施結果も送られてきた。多くの人が基本的な知識がないことが明らかになっているというものだった。でも、基本的知識がわかれば「安心」できるものでもないだろう。組み換えDNA技術の「危険性」を強く主張しているのは、最も知識のない人というわけではない。

アンケート項目に、遺伝子を食べたことがあるかというものがあった。うーん。「鉄を食べたことがありますか」という質問と同じように変な気がする。「鉄釘のフライ」や「鉄板のハムカツ風」はたしかに食べたことがないけれど、「鉄を含んでいるもの」は当然食べているだろう。「食べたことがない」という解答をどう解釈すべきだろうか。


2月20日(火)

大泉学園の某古本屋さんはいつもFM横浜が流れている。1時間ごとの時報とともに入る「横浜そごう」のコールはまだ続いているのだろうか。

少々風邪気味。しまった! あと少しで冬が終わるのに。


2月21日(水)

暖かい中での風邪。自宅で静養。

某女子大学で授業内に就職指導をするという。それは別にかまわないのだが、内容が「パンツルックが似合うのは160cm以上」などという「実用的」なものなので驚く。

教育テレビにふらっとチャンネルを回すと、立岩真也氏が出ていた。しまった録画しそこねた。

大学の大学というページを発見しました。実際にレポートを書いたことがないという学生がたくさんいるので、「レポートの書き方」のページはけっこう意味があるかも知れない。でもそれ以外は? レポートの上手な(速い)書き方といったマニュアル通りに書かれたものは、教員が意外に高く評価をしないものだが、そのことがわかっていないようだ。


2月22日(木)

体脂肪率が少し落ちてきた。食事はちゃんととっているので、エネルギー入力にさほどの変化はないはず。風邪のため身体的な活動量はいつもより小さい。ということで、発熱はダイエット効果がある? 「回虫ダイエット」だに存するこの時代、もう少し身近な病気に頼れる「発熱ダイエット」がないわけがない。

めずらしく昼間にネットバンキングにつないでみた。次の画面へと変わるスピードが非常に遅い。「しばらくお待ち下さい」の画面を出していながら、セキュリティ上の理由から一定時間アクセスがないと自動的に切断されることになっている。要するにつながらない。24時間利用可能が売りだったはずのネットバンキングがこれでいいの?


2月23日(金)

近所のコンビニ「S」が閉店するようだ。店長らしき人がしょっちゅうアルバイトに文句を言っており客が気まずくなるような店だったので、つぶれても仕方がないかも知れない。

大学に送る本を詰め込む段ボールを、たしかこの店でたくさんもらった。ありがとう。本の場合、適当な大きさは2リットルペットボトル6本入りのケースやスナック類の箱だ。薬屋にあるようなトイレットペーパの段ボールは大きすぎて不可。

池袋サンシャインシティの古本市。風邪気味であろうが、棚の前に立つと本を手にとって読んでしまう。人混みが体に良いはずはないので、もっと混むであろう明日、明後日を避けてあえて今日=初日に入場した(ということにしておこう)。

一瞬では正確な人数が数えられない程度の若い女子の集まりをテレビ番組、CMやポスターで見たとき、いずれの個体認識もなされないうちに、その群れを「モーニング娘。」として認知していることに気づいた。(翌日に続く)


2月24日(土)

教職員組合の50周年式典というものがあった。だいたいの教職員は組合員なので、現および旧教職員の集まりと言っても外延にたいした違いはない。

小さな学園では、教職員の中に同年代で同姓の男女を見つけた場合、夫婦である可能性を疑ってみた方が良い。よくある名字であっても、油断はならない。

ブックオフの宅本便の買い取り価格が1箱1000円程度だというのは本当らしい。

「モー娘。」のメンバー全員をイラスト化したテレビゲームがあるとの情報を得た。単調な絵柄による個体識別は実写以上に難しく、通でなければ微妙な味の違いが理解できない利き酒の域にまで達しているということだ。(前日より続く)


2月25日(日)

本日入学試験を行った某大学では、担当の教員が病気や無断で大量に欠席したために、待機要員を全員会場に送っても人が足りないという事態に陥ったそうだ。自分の授業や試験なら後からフォローができるが、入試となるとそうはいかない。したがって、大学教員にとって、入学試験は年にほんの数回あるかないかの「絶対に遅刻してはいけない日」である。そんな遠足の日のような特別の日の集合時間ですら守れない人間がたくさんいるとは驚くべきことだ。

近所の中華料理屋さんの前に貼ってあるメニューを何気なくながめていたら、カニチャーハンと大きくルビを振ってある漢字が蟹炒飯(強調は引用者による)であるのが目についた。「粉」というと、何だかエキスしか入ってなさそうだが、どうもこんなふうに書くらしい。「蟹肉炒飯」というのも世の中には存在するようだが、同じ意味なのかどうかわからない。誰か教えて下さい。


2月26日(月)

科学技術庁(現文部科学省)の「科学技術政策研究所」が、日本国内の専門家に向けて行った調査「21世紀の科学技術の展望とそのあり方」の報告によれば、 「宇宙人との交流が始まり、様々な新技術が宇宙人から導入される。」とか「タイムマシンにより自由に過去や未来の世界を体験することができる。」という意見を出した専門家が実際にいたそうだ。 いまだ健在なるマッドサイエンティストの氏名と所属をぜひ知りたい。しかし、「現在の科学技術の延長上では実現する可能性はないと考えられるが、以下の意見もあった。」という注釈つきながらこういった意見を載せた科学技術庁の報告者もなかなかの趣味人と見た。

月末で閉店する近所のコンビニ「S」の代わりに入る店舗の賭け率表が完成しました。次の通りです。AMPM:10倍、ミニストップ:10倍、セブン・イレブン:10倍、その他コンビニ:10倍、タネキン(練馬近辺で躍進中の小型スーパーマーケット):15倍、その他スーパー:20倍、100円ショップ:25倍、ドムドムバーガー:30倍、モスバーガー:40倍、その他飲食店:20倍、医院:30倍、ドラッグストア:30倍、ブックオフ:100倍、その他日用品店:50倍、レンタルビデオ店:50倍、バッティングセンター:1000倍、宝石店:100000倍、以上です。千川通り沿い、駅からすぐ、角地という好立地です。賭け事をする方は勝手に用いて下さい。適当に作ったので、結果に関して当方は関知しません。

森氏が日本の首相というのは明らかにミスキャストだ。ロシアの大統領だったら、もう少し国民に人気が出たのではないだろうか。


2月27日(火)

遺伝子診断や遺伝子のヴァリエーションの研究のための倫理について考えなければならないと言われているが、すでに大規模に実施されているところもあるようだ。たとえば、ここでは日本人の遺伝的な多様性の研究のために血液を提供するボランティアが募集されている。どんなインフォームドコンセントをするのかという関心から応募してみようかとも思った。しかし、こういう集め方で1000人集まるとは思えないのだが、どうだろうか。

売血というのが昔の日本ではあったという話を授業でしたら、授業後に学生の一人が自分は今でも売っていると教えてくれたことがあった。参考に買い手である病院の名前を聞いておいたが、案の定その病院は後日新聞社会面で取り上げられることになった。

やっといろいろとたまっている仕事を片付けはじめています。

シャノンさんが亡くなったそうです。第二次世界大戦の頃に「情報理論」を研究していた有名な人です。しかし、正直言って、まだ生きているとは思わなかったぞ。「情報理論」の父がIT革命を目撃しているのだから、いかに時代の流れが速いかわかろうというものだ。


2月28日(水)

学校の地下のホールで、「医師国家試験」という文字の入ったテキストを机に置いて勉強している人を見た。遠目にはいかにも大学生だが、勉強内容が部外者であることを示している。逆に、二部の学生で、仕事が遅くなるとときどき作業着のまま登校してくる社会人がいる。多少違和感はあるが正真正銘の学生だ。

もう結構だと相手に言われるまで頭を下げ続けるのが反省する者の正しい態度だなどという日本の道徳は、アメリカ人には理解できまい。「もう十分謝った」などと、たとえ思っても、自分からは言ってはいけないというのもわからないだろう。



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