印刷所の人と最後の打ち合わせ。どうして間違いというのは、どこまで行っても出てくるのだろう。でも、自分の原稿だとこうは緊張しない。他人の原稿だからこそ間違えてはいけないという緊張感がある。
記憶力が落ちているという実感はある。20人くらいのクラスなら最初の2、3回で全員覚えられたのになあと思い出して悔しがっているのだが、冷静に考えるとそういう記憶自体が曖昧なのでそう悔しがることではないのかも知れない。
大事な約束や、専門の重要な事項、覚えているべき人の名前を忘れてしまうことがあるのに、つまらないことを覚えていたりすると自分がいやになる。最近で言えば、「きんさんぎんさん」を2人ともフルネームで言えたことが最高の自己嫌悪をもたらした。
健康診断で問診をしてくれたのは、白衣に茶髪の若い男性だったので、一瞬大学生かと思った。いつも教えている学生たちと見まがう若さの医師が問診をすることに心なしか不安を感じている自分を面白いなと思うと同時に歳をとったのだとも思った。 腕の内側の内出血は静脈注射の練習跡だろうか。最近はこんな練習器具もあるそうだが。
健康診断にのぞむ様子は学校の試験に似ている。普段から健康に気をつかっている人は実力でのぞむ。そうでない人は備えをする。体重などは多少の一夜漬けが効くが、血液検査などはしばらく前から準備をしないと良い成績が残せない。そんな人たちに、実力で受けなければ試験にならないというのは健康な人たちだ。
午後の授業の学生は眠そうだ。あんまり眠そうだと、こちらが「眠たい光線」でも出しているのではないかと思ってしまう。
「注文は3日前までにお願いします。ただし、納入日は火曜日と金曜日です」なんていう悠長なやり方が都内の オフィス用品販売で通用するはずがない。私が事務用品を買っている会社は、とうとう朝頼んだら午後来るサービスをはじめたようだ。
山手線も埼京線も事故でとまっていて、地下鉄で帰る。パスネットを自動改札に通しながら、JRの定期使えないかなと思った。事故時の振り替え輸送は、事故時に自動改札の設定を変えればできるようになるのではないか。
中谷宇吉郎集(岩波書店)がそろそろ全部そろうからというわけでもないのだが、岩波新書の「科学と社会」とかを引っ張り出している。武谷三男なんかも。諸問題の起源が結構このあたりにありそうではある。振り返って見るのも悪くないのでは。
2倍になるはずの点数が「奇数」で表示されているという指摘をした山形大学工学部の受験生は、なかなかデータを読む力があるので合格にしても良いだろう。(でも指摘した本人は不合格なのかも知れない。)
ここで出した問題の答えが出ました。正解は「その他飲食店」です。正解者には20倍相当の粗品が進呈されます。
やってはダメだと決められる前にまずやる。選択的人工妊娠中絶、非配偶者間体外受精、代理出産と、この医師の行動パターンは同じだ。ちなみに、パソコンで有名なメーカ(時計も)の由来の地にあるこの病院の宣伝はこちら。
本当に望む人がいるならその望みをかなえるのが正しいというのであれば、(安全性さえ保証されると)クローンだって問題ないということになる。謙虚に見えて一番過激な論理だ。もちろん、だからダメだということにただちになるわけではない。
医師がかなえるべき望みの範囲はどこまでだろうという疑問はある。「病気を治す」ことは、明らかにその範囲内だ。しかし、今回のようなケースを含めて、「補助生殖技術」を用いた不妊治療は、本当は「治療」じゃない。そこまで医師の領域なのかどうかは?
書きかけの論文を書いたり、組合の仕事の続きをやったり、といろいろと中途半端にやりかけたことの続きをやるが、だいたい中途半端に終わる。
いつも2人で歩く道を一人で歩くと寂しいものだね。
東京に東京12大学というものができているらしい。初めて知った。
たまにJRを使おうとすると、電車が遅れている。6時台にあったという事故の影響が8時半まで続くとは。しかも、事故があったのは総武線なのに、中央線に響いているのはどういうことか。(確かに早朝は中央線が総武線の線路を走るのだが。)八王子に着くのが遅れてしまった。
あわてて教室に行ったせいもあってか暑い。しかし、冷房は温度湿度等を計算して条件を満たせば自動で入るということ。洒落た装置なのかもしれないが、融通の効かないこと甚だしい。だいたい、センサーを見つけて「はー」してやれば冷房がつくんじゃないのか。
八王子から新宿まで深夜の甲州街道を歩く恒例の大会の翌々日ということで眠そうな学生がいる。足を引き摺っている学生は入賞したらしい。何だか得意そうだ。
八王子駅からバスで280円の道を自転車で来るくらいならまだまだ。狛江や新百合ヶ丘から自転車で来るという体力の持て余し方には羨ましさを感じる。
ブッシュ大統領は、学生たちを前に成績が悪くても大統領になれると語ったそうだが、親の職業など他の条件が違いすぎるので励ましにならないのではないだろうか。少なくとも日本の二世政治家が言ったら説得力がない。アメリカだとそうでもないのか?
代理出産を行った病院の院長は、出産した女性が自分は姉夫婦を助けただけなのにこんな報道をされて驚いているといった発言を今日の会見でしていたが、こういった事態になることくらい院長には予想がついているのでよく説明しておかなければならなかったのではないだろうか。それとも、同情をひき、女性を盾にとって批判を避けるための発言だろうか。
印刷所から届いたばかりの雑誌を4人で手分けして袋づめ、会員に送る。宛名シール貼り、リターンアドレスシール貼り、振り込み用紙セット、振り込み依頼文書セット、雑誌袋入れ、袋封、冊子小包用穴開けという流れ作業だ。
授業で近代以前の宇宙論の話をしたら、やっと歌詞の意味がわかったとの感想あり。
進学説明会。制服姿の学生が多数。もちろん男の子の方が多いが、意外に女の子もいる。今年の2部(夜間部)の一般入試では、ここにあるとおり、女子は1名をのぞいて全員合格である。
報道を見ると「遺伝子組み換えジャガイモ検出」なんて文字が目について、組み換えジャガイモであることが問題であるかのようだ。そう思う人もいるかも知れない(し、それはわからなくもないのだ)が、この場合問題とされているのは、検出された品種が安全確認を日本で受けていないということ、GMOを用いていないということになっていたのに入っていたこと、であるはずだ。
回収による損害は誰が負担するのか。ハウス食品は、GMOでないことを保証した「米国企業」に損害賠償を要求するだろうが、「米国企業」の方は自主回収などする必要はなかったとしてそれに応じないことも想像できる。それともこの「米国企業」が鑑定を依頼した別会社に回るのか?
いずれにしても外国産農産物は、それなりにリスク(この場合は予想外の原材料が含まれているリスク)を負うものだということなのではないか。何もなければ安くて良いのだが。国産は見直されてしかるべきだ。セーフガードには根拠があると思うぞ。
関東バスは、新路線を作ったなら阿佐ヶ谷駅のバス乗り場の案内板をちゃんと書き換えて欲しい。
出た頃にざっと目を通しただけだった吉岡斉『原子力の社会史』をゆっくり読んでみる。80年代に同著者の著作が好きでだいたい読んでいたのだが、 あの頃のまっすぐ前を見てアジテーションをするような一直線の記述とは違って、いろいろなところに目配りがゆきとどいている本なのではないかという印象をもった。 「理解(賛成をあらわす日本独自の行政用語)」とか「合意(受諾をあらわす日本独自の行政用語)」といった表現も好きだ。
A4版のプリントを配ると必ず端の余白を折ってB5の大きさに整形し直す、しかもそれを一番前の席でやっている学生がいることを 授業準備中についつい思い出し、コピーのうちの一枚を縮小にして授業にのぞんだのだが、当該の学生は就職活動で欠席だった。 悔しいのでいつも隣の席にいる学生に手渡しを頼んでおいた。
某学会の年会に行く。できたばかりの雑誌をもっていって机に並べて売る。少なくとも午前中は、買ってくれたのは知人ばかりだった。
出たかったけど雑誌を売る仕事で出られなかった報告の発表者M氏は、そのことを伝えると、その場でOHP資料を全部見せて報告の内容を話してくれた。
同じ大学の構内でたまたま行われている組合関連の会議に出席。直前に生協食堂で食べた「てんぷらそば」のせいでちょっと眠気があったが、目の覚めるような報告があってすぐにシャキッとしてきた。
広いし、いろいろな行事や会議が行われているので、迷う迷う。学会の案内をもってうろうろしている人がたくさんいる。
新宿西口から出ているバスの行き先は、「早稲田」行から「早稲田 リーガロイヤルホテル」行に変わっていた。やはり、ホテルは大学と同じ構内にあるし一体のものに見える。 また、早稲田はバス停がいくつもあって、地下鉄の駅と都電の駅があるけどそれぞれ遠いし、中心になるものがないので自分がどこにいるのか把握しづらい。あえていえば創設者の像が中心だろうか。
明日は事情により日記を更新しません。
街角で受け取った金融会社のポケットティッシュには、同社を襲った強盗(容疑者)の 似顔絵が書いてあってちょっとびっくりした。
ちょっと留守にすると、返事の必要なメールが4通と、FAXが1通と、BBSへの書き込みが1つあった。
会議室から授業に行って、授業が終わったら会議室に戻ってくる。まだ会議は続いていた。
トルシエ監督の英語が、日本に来た頃のフランスなまりの聞き取にくい英語に戻っていると思ったら、ちょっと興奮しているらしかった。
JR東海のキオスクには葛西敬之氏の著作がお約束のように並べてあるが、本当に売れるのだろうか。
避難訓練を挟んでの授業。まじめに階段を駆け降りたりしたら、体力を消耗して授業ができなくなってしまう。きっと、どのくらいの頻度で訓練を行い、どのくらいの割合が訓練に参加していれば、実際の火災の際の速やかな避難が可能になるかというような研究があって、その計算に基づいて避難訓練への参加強制圧力がかけられているに違いないと考える。
生物学史のサイトを更新した。