生体計測制御研究室(Bio³Lab)では，ヒトの知的運動原理の解明を目指して研究を行っています． 我々の何気ない動作は，物理的な合目的性を実現しながら，ロボットには見られない自然さや優雅さを有しています．こうした動作は，脳による制御だけで実現されているとは考えにくく，我々の身体に運動原理が内在していると考えられます．
　こうした原理を知るには，ヒトの運動だけでなく生体内に作用する力まで評価する必要があります．これにより，身の回りの製品設計やスポーツパフォーマンスの向上を実現できると考えられます．身体内部の力学的負担を解析することで，ケガの防止やリハビリの向上なども期待できます．
　Bio³Labでは，既存のモーションキャプチャシステムなどに加えて，必要に応じて新たな計測センサなども開発しています．また，有限要素法などによる構造解析や，運動生成シミュレーションの開発にも取り組んでいます．問題の解決や支援を目指し，様々な道具や手法を用いています．
　我々の研究成果は，工業製品の設計や医療機器・治療法の評価に応用されています．例えば，人工関節を取り付けたヒトと同等の構造を持つロボットを開発し，人工関節が生体内で受ける負担を評価しています．また，障がい者スポーツなどの支援を行い，その成果を一般の障がい者が活用できることにも取り組んでいます．

2023.April.1　新たに8名の学部生を迎えました．

2023.April.10　ISB2023に4名が採択されました．

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