研究室クローズアップ
理工系の大学といえば「研究室」。興味のある分野について、とことん研究することができる大学ならではの学びの場です。それでは、気になる研究室での過ごし方を少しのぞいてみましょう!

4つの研究テーマから選択

基本的に研究活動は個人ワーク

学生それぞれ、興味があるテーマが違うため、基本的には個人単位で研究に取り組みます。研究テーマによっては、研究対象が重なることもあるので、そうした場合は部分的に共同で研究することもあります。一人ひとりの研究テーマが異なるとはいえ、研究室として目指している目標や課題があります。そこで、研究室としての方向性と各学生の研究の進捗状況を確認するために、定期的に中間発表を行います。その際には、研究の内容についてはもちろん、卒論提出までのスケジュールについてなど、先生や先輩からアドバイスをもらいます。
先生や先輩との距離が近い

中間発表時以外でも、わからないことや困ったことがあれば、いつでも先生や先輩に相談できるのが、研究室の特徴です。また、研究以外のことでも、進路の相談や私生活での悩みなど、どんなことでもお互いに相談しあうことできます。研究室のメンバーは信頼できる仲間であり、もうひとつの家族のような存在でもあります。
1日のスケジュールは自分次第

4年生になると、ほぼ研究室での活動がメインとなります。研究室での活動は、一般の授業と違い、始まる時間も終わる時間も決まっていません。自分の研究のスケジュールや進み具合によって自分で決めることができます。私たちの研究室では朝一で研究室に来る学生もいれば、昼過ぎに来て夜遅くまで残っている学生もいるなど、みんなバラバラ。忙しい時には、学校に申請して泊まりこみで研究に取り組む学生もいます。みんな自分の好きなことを研究しているので、楽しさややりがいを感じることが多く、決して辛いと感じることはありません。
研究室にあるホームベーカリー

私たちの研究室の必需品は「ホームベーカリー」です。もちろん、うちだけだと思いますが(笑)。食事はみんなで食べに行くことが多いのですが、食べに出る時間も惜しい時などは、ホームベーカリーでパンを作って、研究室内で食事を済ませます。材料を入れるだけで簡単にできて、すごく美味しいのでみんな重宝しています。研究室にはちょっとしたキッチンや冷蔵庫もあるので、バターやジャムなども保存しておき、美味しい研究室ライフを満喫しています。
ONとOFFの切り替えが大切

中学や高校に比べて、大学では自由な時間がたくさんあります。特に研究室では1年間のスケジュールのほとんどを自分で決めなければいけません。まじめに研究に取り組むことも大切ですが、時には息抜きも必要です。そうした研究室でのONとOFFを上手に切り替えて取り組むことが、楽しく有意義な大学生活と研究活動を送る秘訣だと思います。
研究室の1年間
4年次に研究室に配属されてから卒業までの1年間がどのようなスケジュールになっているのか、見てみよう!
- 3年次後期 研究室に仮配属
- 4月 研究室に正式に配属
- 5月 研究テーマの決定
- 6月 研究活動スタート
- 7月 研究方法・必要な機材の選定、スケジュールの作成
- 8月 実験の前にシミュレーションを実施
- 夏合宿・オープンキャンパス・理科教室などに参加
- 9月 実際に実験を実施研究および卒業論文の中間報告
- 10月 シミュレーション時のデータと実験時のデータを比較結果を考察・まとめ
- 11月 シミュレーション時のデータと実験時のデータを比較結果を考察・まとめ
- 12月 シミュレーション時のデータと実験時のデータを比較結果を考察・まとめ
- 1月 卒業論文提出
- 2月 修士論文審査
- 3月 学位授与式
こうして見ると、研究室での1年間はあっという間! 卒業論文の提出に間に合うように、しっかりスケジュールをたてることが大切です。