○西洋建築史(History of Western Architecture)[3246]
2単位
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
西洋は「建築」という概念のふるさとである。
その歴史について、各時代の装飾やデザインの特徴のみならず、
どのような人々がどのような状況下でどのような意図を持ちどのような建築を建設していったか、
多角的に学んでいく。
<授業計画>
→各回レジュメのダウンロードが可能です(PDFファイル)。
*****使用上の注意*****
レジュメや板書は、あくまでも各種データを並べて、
講義内容の骨格を示しただけの文字の羅列に過ぎません。
それだけみても講義内容を理解できるというものではなく、
講師の話に注意深く耳を傾けることが全ての基本です。
*過去問の代りに例題を作ってみました。
1. 序−「建築」の歴史
時代区分、「建築」の語源、ガイダンス
2. 古代1−オリエント世界の建築
メソポタミア・エジプト・エーゲ海・ギリシア建築
3. 古代2−ローマの建築と都市
オーダー、『建築十書』、フォルム、植民都市
4. 中世1−古代の継承と消失
初期キリスト教・ビザンチン建築、古代建築の転用
5. 中世2−カテドラルの時代
ロマネスク・ゴシック建築、城館、中世都市
6. 欧州史の表舞台−戦争の建築
城壁と都市、垂直防御と「見えない」要塞建築
7. ルネサンス1−建築家の誕生
イタリアの巨匠たち、『建築術論』、理想都市
8. ルネサンス2−古典主義の系譜
各国への伝播、ゴシック建築の伝統との関係
9. バロック1−反宗教改革の建築
デザイン論、ドームの美学、各国への伝播
10. バロック2−絶対王政の建築
イコノグラフィ、庭園、祝典と劇場、パトロン論
11. バロック3−都市の破壊と再生
ローマとパリ、都市防御システム、国王広場
12. 啓蒙時代−古典古代との決別
室内装飾諸様式、風景式庭園、新古典主義
13. 結−「建築の歴史」の歴史
建築史学の方法論、近代日本の洋風建築
<成績評価方法及び水準>
期末試験の成績により評価する。
ただし、授業への参加状況を考慮することもある。
→過去問の代りに例題を作ってみました。
<教科書>
授業毎に配布するレジュメ。
<参考書>
日本建築学会編:『三訂版 西洋建築史図集』、彰国社、東京、1990年。
鈴木博之編:『図説年表 西洋建築の様式』、彰国社、東京、1998年。
初田亨:『模倣と創造の空間史』、彰国社、東京、1999年。
中島智章他7名:『図説テキスト 西洋建築史』、彰国社、東京、2003年出版予定。
<オフィスアワー>
授業前後
<学生へのメッセージ>
学士の学位を持って建築に携わるものとして恥ずかしくない知識は得てほしいが、
昔の人がどのように建築物を建てたのかを学ぶことにより、
彼らの苦労を身近なものとして感じてくれると幸いである。
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